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さっき原田さんのことで大変だったのに。
「リカちゃん、パワーが増して悩んでたんだよね?あ、時計つけてないね。ダメだよ。つけなきゃ。時計をつけているとコントロールできるんだ。体調とかパワーとか色々とね」
そう言いながら、そのエレナと名乗る女性は自身の腕を見せた。
すらっとした綺麗な腕に今朝リカが夢で老人からもらったものと全く同じ、赤い時計が装着されていた。
「えっと、これ、ドッキリじゃないんですか?
そろそろケーキとか持ってきてくれる感じじゃ・・」
状況が飲み込めず、あたふたとする。
どうしたら良いのだろう?
そろそろ店長がサプライズー!
って、ケーキを持ってきてくれるんじゃないの?
あ、でもトイレに持ってくるっておかしいか。
てかあの時計流行ってるの?
てかパワーって何?
まさか・・
私の呪いのようなパワーをこのお姉さん知ってる?
えーと、名前は・・
エレナさん。
綺麗だなー。
あぁ、頭が混乱する。
「うん。混乱するのも無理ないよ。私も最初そんなんだったから。それよりさっき、あの原田さんって子にパワーを使っちゃって悩んでたでしょ?」
「え?!」
リカは驚いた。
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