火星人からの地球人からの

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声・・したような?私の耳元で。 確かペアリングって.・・? さっきの声、誰にも聞こえて無かったの? 気のせい? 「ほら、写真撮ろー!!」 今、リカが一緒にいるのは同じ大学に通う仲良しグループの友人逹。 そしてここはその仲良しグループの一人である、ナミの家だ。 今日はリカの誕生日であり、仲良しグループの五人でお祝いをしてくれている。 一通り撮影大会が落ち着き、ケーキを食べようということになった。 「ケーキ切るねー」 ナミはそう言ってロウソクを抜きケーキを五等分に切った。 「はい、リカ。ケーキ」 「ありがとう。ナミ」 皿に盛られたケーキを受け取る。 「ねぇ、リカ二十歳はどんな歳にする?」 「二十歳は素敵な彼氏を作って楽しむ!」 「はははっ。ユウヤと別れたばっかだもんね」 「ホント最低な彼氏だったよ。浮気ばっかしてさー」 「そういえばユウヤくんさ、道ですれ違った男に因縁つけられてボコボコにされたあげく、持ち物全部盗られて服も脱がされて裸で道に放置されたらしいよ。悲惨だよね」 ユリがケーキを頬張りながら言った。 「えー!」
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