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そんな気持ちすら起きてくる。
魔法使いというものは、本来、人に夢と希望を与えるものじゃないの?
シンデレラにガラスの靴とドレスとカボチャの馬車を魔法使いは与えた。
フリータイムじゃなかったけど。
あの有名な映画だって魔法で悪者と戦ってたじゃないか。
ハリーポッターだってそう。悪者をやっつけたり・・。
なのに、私ときたら人を不幸にしている。
魔法というより呪いじゃないか。
呪い。
呪いと言えば五寸釘でワラ人形に、釘を打つ・・・みたいな?
暗っ!私のキャラじゃない!!
あーもうー嫌だ!
これからは人を嫌わないようにしなきゃ。
でも嫌いなものは嫌い。
こればっかりは仕方がないもん。
「でも、これからは人のことを嫌いにならない努力をしよう。ってか、私が悪い訳じゃないじゃん。相手が嫌なことをしてきて私が嫌いになる。正しい方程式だよ」
ってか、なんでこんなこと思わなきゃならないのよー!しかも、誕生日に」
バタン。
リカは再びベットに横たわり目を瞑った。
まだ二日酔いで気持ち悪いから、しばらく寝よう。
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リカは真っ暗なトンネルの中にいた。
目の前には真っ赤な扉。
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