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出会い
横浜中華街の入り口なのに何故かお寿司やさん。その前で彼、新庄雄作を待っていた。
「ねぇ、誰か待ってんの?そこのホテルのラウンジ行かない?」
チャラ感丸出しの男二人が、山下公園の方を指差し角にある由緒あるホテルに行こうと誘って来た。
「結構です!」
「さっきからずっといない?こんな美人さん待たせる奴なんか放っといてさぁ」と私の腕を掴んだ。
そこに黒塗りの車が止まった。後部座席からマスクをした鋭いが美しい目をした長身の40才位の男性が降りて来た。
「ナツミお待たせ、さあ乗って」
えっ?私この人知らない!と見るとその美しい目が一瞬細まり、合図をしていると悟った。
「はい」
「なんでぇ!随分年の離れた彼氏じゃねえの!行こ!」
へんな輩は立ち去った。その男性にお礼を言おうとした時、雄作が現れ。
「てめえ、何俺の彼女を引きずり込もうとしてんだよ!」と一発その男性の頬に拳が食い込んだ。
「雄作!違う!」と言うか言わないかの間にその男性は車に乗り去って行ってしまった。
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