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「そうでしょうね、ここに来られた方は皆さん
何故かと、悩まれます」
「どう言う事?」
「あなたは、既に人間では無いのです」
「はあ?何言ってるの?私は、人間です!
変な事言わないで!」
「それは仮の姿であなたは 無 なのです」
「無?何それ?」
「あなたは、死んだからここに来られた
ご自分で 命を絶たれたのです」
「それって自殺したって事?
私が?ありえないわ!」
「ここに来られた方に、冗談は言えません!」
「嘘でしょ?それに一体ここはどこなの?
山奥でしょう?」
「いいえ、無 の世界です
今のあなたは、誰にも見えていません
他の方達をあなたは見る事もできません
あなたが見えている私の姿は、あなた自身が
作った仮の姿です」
「はあ?仮の姿?私が作った?
そんな力なんてないわよ!」
「そうです 姿が見えなければ話しが出来ない
だから、あなたが私を呼び
私の姿に話せるのです
見えない相手に 話せると思いますか?」
「それはそうだけど.....何故ここに来たの?
これから私はどうなるの?
私は何故自殺したの?母さん達は何処?
私は誰なの?
どうすれば元に戻れるの?元に戻してよ!」
森に響き渡る位、大声で叫んだ
あの暗闇から解放されるまで
どれ程の恐怖を耐え抜いただろう
辿り着くと自分が自殺した事を知り、挙句の果て
無の世界、無の自分、無のおじさんと
押し殺していた気持ちが一気に爆発した
「まあ、とにかく落ち着いてください」
「落ちつける訳ないわよ!訳分からない!」
興奮していたが、ひと息ついて尋ねた
「ここは天国なの?地獄なの?」
「どちらでも、ありません。無の世界です」
「何?それ?何かの冗談?」
「何度も言いますが、冗談は言えません」
「私は誰なの?」
「あなたは、生前は、樋口彩さん17歳
中学生時代から自殺される迄
かなり酷い いじめに会いました
面白がって、SNS、Twitter等ある事、ない事
嫌がらせはエスカレートするばかりで
御家族は学校、警察、裁判迄しましたが
あなたの名前や写真等が出回り、御家族の家や
仕事場に迄マスコミが、押しかけて居ました
全ての原因はいじめです
顔も見えないSNS等で広がるばかりで
それに耐えられず
あなたは自殺したのです」
「そんな事が......私がいじめに.....」
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