暗闇のあとで

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「おじさんも辛い人生で、おっぱいの味すら 知らないなんて酷い親!最低!許せないわ!」 「まあまあ、落ち着いてください」 おじさんは、至って冷静で私を宥める 怒りに震え おじさんの机の上をバン!と叩いて しまった 積み重ねた書類の山がぐらりと揺れ、慌てて おじさんは書類を押さえた 「あ!ごめんなさい でも、こんなに沢山ある書類おじさんが1人でするの?」 「そうですよ、これはほんの一部ですがククク」 「一部?そんなに?働き過ぎでしよ! 寝る時間ないんじゃないの?」 「寝る?ここでは寝ないし食べないし、何も不便はありませんよククク」 「そうなんだ〜ここって、人間の世界とは かけ離れて、着いて行けないわ〜 でも、おじさんの書類何も書いて無いけど」 「これを見るのは、この仕事の関係者だけです それに太古の昔からの家系図、地球上の全ての 生き物、人間もその中に入ります 戦争、テロ、事故、自殺、殺人、飢餓、罪、罰、宗教、 その他色々、細かく分類されます ここでは、宗教や仏教などはありません ここに来た方は富、経歴、地位、名誉も関係なく 全ての方が平等です 暗闇はどの出口も開いています、蟻の巣のように 自分自身で、行くべき1つの光の出口を目指すのです こことは違った世界ですが、罪深い程、苦しみ 痛みだけを感じ逃れる事は無く、仮の姿さへ与えられません 一部の方の話しですが….. その他の事が、事細かく全てのデーターが入っています」 「ここ以外の世界がそんなにもあるんだ パソコンって?太古、地球上の全て、嘘だあ〜 どんだけ大きなパソコンでも、限界があるわ! それだけの容量が、こんな小さいパソコンに 入らないわよ〜」 「地球上にあるパソコンとは違います、それに 電波でもありません、あなたが見た太陽ですが ただの太陽とは違いす ここでは星です、それも特殊能力の星なのです」 どう見ても太陽にしか見えないが.空を見上げ聞く 「星なのお?特殊能力って?」 「それには応えられません、ここの関係者だけが知ればいい事ですから」 「そうなんだ〜それなら!おじさんを捨てた 母親の事がわかるんじゃないの?」 「今更知ってどうなります? 興味ありませんククク」 「そうねもう 時代も変わってるんだよね」 「少しはここが分かった様ですね それでどうしますか? 生まれ代わりでいいですか?」 「帰っても親達は、もう居ないんだよね 生まれ変わって私はどこに産まれるの?」 「それは、お答えできません」 「なんで?」 「何処の国、誰の子はお答えしかねます」 「望まれて、産まれるという事くらいしか...」 「ええ〜外国人に産まれるかもって事?」 「そうです」 「幸せは完璧?」 「それも答えられません」 「じやあ、戦争とかに巻き込まれたりは ないよね?」 「お約束はしかねます」 「じやあ、生まれてすぐ死ぬとかもあるの?」 「決められた命を 生き抜くという事になります」 「要は、何処の国で、愛されてるか、望まれているかは、その時まで分からないと?」 「はい!しかし、平和に幸せな御家族とお暮らしの方は多いかと思います」 「そんなの嫌だぁ一か八かなんて!」 「そうですか、では、残りは3番の飲み物を 飲んで、人間の魂を導くしか残っていませんが」 「そうね人間のお役に立ちますか? こんな私でも」 「十分だと思います、あなたは芯のしっかりしたお方とお見受けします」 「自殺するような人間でも?」 「既にあなたは、自殺するようなやわな方では ありません あの暗闇を自力で突破されたのです 自信をお持ちなさい」 「こんな私が誰かを救える?考えてもなかった」 暫く、考えてみた 「お願いします! 私 困った人達を助けたいです!」
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