第十二話 「交換」

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第十二話 「交換」

むかし、むかし、ある所に正直者ですが、運の悪い男が住んでいました。 朝から晩まで、働けど働けど、貧乏でいいことがありませんでした。 ある日、男は、最後の手段として、飲まず食わずで、観音さまにお祈りしました。 すると、夕方暗くなった時、観音さんが目の前に現われ、こう言いました。 「あなたは、このお寺を出るとき、転がって何かをつかみます。それを持って西に行きなさい。」 確かに、男は、お寺を出ようとしたとき、転がって、何かをつかみました。 それは、一本のわらでした。 男 「この話知ってるよ!このわらで最終的に大金持ちになるってやつか!」 男はわらを大事に抱えて西の町へと向かいました するととある商人がなにやら困ってます 男 「どうされましたか?」 商人 「いや~私の馬がね お腹を空かせてしまって・・・」 「ん?そのわら・・・」 男 「良かったらこのわらお譲りしましょうか?」 商人 「うわ~助かります!ありがとう」 商人はそのわらを馬に与えました そして礼を述べるとそのまま行ってしまった 男 「・・・ん?・・・」
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