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「ポペシャン様! この人、相当憎しみを溜め込んでいたみたいですね! ものすごく美味ですぅ」
氷水に浸して真っ白に咲かせた生の蟹足の身を、甲羅焼きの蟹味噌にたっぷりと絡めつけて、シュガーローフは口いっぱいに頬張った。
焼けた蟹味噌の香ばしい風味と、新鮮な磯の香りが味蕾を優しく抱擁し、それをひとたび咀嚼すれば、プリップリの食感の合間から、濃厚で瑞々しい旨味が口内にあふれ出してくる。
そのジューシーな蟹のエキスをたまらずゴクリと飲み込むと、あまりのうまさに体が震え上がっていく――。
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