108 桐藤リゲン 様

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108 桐藤リゲン 様

1 ノベプラ・なろう 2 ファンタジー・ロボット 3 一見明るいけど闇がある世界の物語 4 人を助けることを躊躇わない人格 5 できるだけ地の文を「〜した。」で終わる文で連続させない。 6 追放もの 7 情景描写 8 『ドラグファクト・サガ』 https://ncode.syosetu.com/n4418gx/ https://novelup.plus/story/568045445 【あらすじ引用】 そこは人と魔法、そして魔獣によって構築される世界。 記憶も、生命も、自らの持つ全てを失った少女は邪教の儀式によって甦り、瓦礫の山で目を覚ます。 傍らには物言わぬ異形の男の姿があった。 行商のリンに拾われ、ハイファという名を与えられた少女は、襲いかかる邪教の信徒を退けながら、二度目の生命と共に与えられた力の謎と、自分が何者だったのかを知るために東の果ての地を目指して旅立つ。 その裏では、遥か遠い時代から続くひとりの女の宿願が果たされようとしていた。 これは、夢も希望もないけれど、揺るがない決意と仲間たちの想いと共に、失くしたものを取り戻していく物語。 ───レビュー全文 【物語は】 ある事件から始まる。奴隷だった少女の最初の運命から、儀式によって蘇り、少女はリンに出逢うこととなる。儀式は成功したといえるのだろうか。 彼女が蘇り再び目を覚ました時、そこには何とも言い難い光景が広がっていた。全てを失った少女は、自分が誰であるかも忘れてしまっていた。奴隷という言葉に反応はするものの。 目が覚めた時に傍に居たのは、物言わぬ異形の男。危害は加えてこないものの、謎に包まれたまま。そんなところに現れたのが、行商のリン。異形の男ともども、彼女について街へ行くこととなったのだった。 【世界観・オリジナル設定部分について】 プロローグでは、ある教団の教えを信じる男が出てくる。彼は異教徒の男性を更生(神の教えを説く)させるために、その人物のところへ赴く。 彼にとっては奴隷少女との出会いは、想定外だったのかも知れない。この部分では、教団の思想、教団がどのようなことを行っているのかが分かってくる。残酷な表現もあるものの、丁寧に儀式の様子などが描かれている為、分かりやすい。この少女には記憶はないが、読み手には何が起こったのか分かるようになっている。 ここで分かるのはこの世界では死者を蘇生できるという事と、彼らがどんな存在なのかという事。そして、彼女がある特殊な状況の適合者であることだ。 (ネタバレになるため、抽象的に表現しております) 異形の男について。奴隷少女も行商のリンも怖がったり、気味悪がったりしてはいるが彼に攻撃をする様子がない。そのことから、異形の得体の知れないものがこの世界に存在することは珍しくないと考えられる。 【物語・登場人物の魅力】 この物語は奴隷少女を中心に、思惑を抱く側と、彼女を守ろうとする側が存在している。主人公であり中心人物でありながら、何も知らない少女。いつの間にか、身に覚えのない力を手に入れてしまう。しかもその力は奇妙なもの。望まずして得た力に、彼女自身が畏怖してしまう。 そんな彼女支えているのは、彼女を拾った行商のリン。リンは不思議な女性である。肝が据わっていると感じるが、彼女がこの少女に優しくなれるのには、別の理由もあるのではないかと感じた。 (話が進むとこの部分について知ることが出来る) 異形の男は重要な人物でるように感じるのに、謎しかない。彼については序盤では謎が多いが、話が進むとその部分について明かされている。 この物語は、群像劇であり主人公の視点だけでは分らないことの方が多い。つまり別の視点を通して、物語の全貌が見えてくるのはないだろうか。 主人公は、たまたま適合したのだろうか? それとも運命なのか。 【物語のみどころ】 この物語は、世界観に拘りを感じる。しかしそれ以上に、ヒューマンドラマ部分に魅力を感じる。特に、記憶を失い謎の能力を手にしてしまった少女を優しく守ろうとする、リン。主人公は、はじめは優しくされることに戸惑いを覚える。しかし、リンによって少しづつ心を開いていくように感じた。 だが、彼女たちの知らないところで、思惑は動いている。自分だけが知らない自分自身の正体。意識のない時に起こった事実。ある一件から彼女は、怖がっていた自分自身の力を受け入れる。それはきっと、守りたいものが出来たからなのではないだろうか。 そして徐々に明かされる、リンの秘密や奴隷のこと、異形の男について。 戦闘シーンにも見どころの一つ。ハラハラ感やスピード感のある物語。 知れば知るほど、面白さを感じる。散りばめられた、伏線に感じる部分。 これらはどう繋がっていくのだろうか。 あなたもお手に取られてみませんか? これからどんな風に展開されていくのか。 とても夢中になってしまう物語です。 是非、読まれてみてくださいね。おすすめです。
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