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140 亜珠貴(あずき) 様
1:ムーンライトノベルズ(小説家になろう)
2:恋愛(NL、BL)
3:獣系、身分差とか
4:ちょーっと弱々しそうな感じの人
5:特にない考えている顔考え吹き出し
6:魔法ある感じのファンタジー系!
7:情景かなぁ
8:R18のBLですが、「翼に愛を」
https://novel18.syosetu.com/n7757gr/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/65955168/526461761
【あらすじ引用】
身寄りもなく村人から迫害され傷ついたことで小屋に1人身を潜めて生きる少年。
ある日森で狼を助けたことでこれまでの日常が大きく変わっていく。
驚くことにその狼は獣人で……
愛を知らなかった少年が愛を知る物語。
────レビュー全文
【組み合わせ・舞台】
獣人×ヒト
人と獣人の住まう世界。彼らは別れて暮らしている。
【物語の始まりは】
ある狼との出会いの経緯から始まっていく。それまで三年ほど森の小屋で、夜になると男相手をしていた少年はある時、銃声を聞き外へ出た。すると怪我をしている一匹の狼と遭遇するのだった。その狼の傷の手当てをし、別れたつもりが何故か一緒についてくる。彼は狼を招き入れ一晩一緒に眠るのだった。それが非日常の始まりだとも知らずに。
【主人公と登場人物について】
迫害され、唯一の肉親であった母を失った少年はある男に立てて貰った小屋で、男の相手をしながら過ごしていた。望んでそうしているわけではなく、そうしなければ生活もままならなかったからである。生きていいるというよりも、生かされていると言った方が近いかもしれない彼は、ある狼と出逢うことで人間らしい感情も持つようになるが、それは自分自身を危険に晒すことにも繋がってしまう。
【物語について】
初めは人形のように、ただ男の夜の相手をし、時間が過ぎゆくのを待っている生活をしていた主人公は幸せとは程遠く、人間らしさを感じられなかった。しかしある日、ケガした狼を助け一緒に過ごすことになる。そしていつしか、離れがたい存在となっていたのだ。
そんなある日、夜の相手である一人の男から引っ越しの話を持ち掛けられる。小屋があまりにも寒かったためである。返事を待って欲しいと言ったものの、男は勝手に家を建ててしまう。その事をきっかけにし、男たちが少年の家に押し掛け目理やり攫おうとしたのである。だが危機に陥った少年を助けてくれたのはあの狼であった。少年は助けられた翌日、その狼に連れられある場所へ連れていかれる。彼はなんと獣人だったのだ。彼に目的は偵察だったが、国に帰るという。主人公はそこでこの国(人間の住まう場所)に残るか、一緒に行くか問われる。果たして主人公の選んだ道とは?
【感想】
主人公は一体何者なのか? なかなか真実に辿り着かず伏線も多いことから、ソワソワする物語である。
初めは生きている感じのしない主人公だったが、ある狼と出逢い心に変化をきたす。それでも生活は変わらない。慣れてしまうことは恐ろしいことであると感じた。自分のしてることの善悪の判断もつかず、自分にはそれしかないと思い込んでおり、その事に依存してしまうのは何も、性的な行為に関してだけではないと思う。だがこの場合は、自分を大切にすることができない、感覚が違うということから、彼に想いを寄せる、あるいは大切に想っている獣人の王子にとっては、辛い部分だ。
そして、とても気になるのが彼の出生についてである。この先何処かで明かされるとは思うが、たくさん伏線が敷かれており、何となくこうなのかな? と想像を膨らませてしまう。もしそうなら、この国では幸せに暮らせるのではないかと思ってしまう。現時点では、ある出会いから自分に向いていることも見つけられた様子。ハッピーエンドになれと良いなと思う。
【見どころ】
主人公の環境が良い方向に向かうのは、人の国から獣人の国へ渡った後である。ただ、ゼロからの出発、そして人種の違いは初めの頃は弊害となる。彼は今まで男に抱かれるという手段でしか金品を得たことがなく、他人から酷い迫害を受けたため、トラウマも抱えている。
そんな彼に寄り添う獣人の彼は異国(異人種)の王子。いくらお金を持っているとはいえ、簡単に頼ることはできない。その上彼は、忙しく仕事をしていた。
何をするでもなく、毎日一緒に居るだけの日々が続いたある日、後に転機に繋がる出逢いが訪れた。夜道を歩いていたところ、ある雄の獣人に声をかけらたのである。この出来事は、主人公と王子の関係を少しづつ変化させ、主人公のこの国での生き方にも変化をもたらすのである。
一方で、いろんな伏線から”彼は本当に純血の人間なのか?”という謎もあるが、この先どうなっていくのか気になるところである。
果たして主人公は、幸せになれるのだろうか?
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。
(17ページまで拝読)
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