190 みお 様

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190 みお 様

1 カクヨム 2 純文学 3 歴史 4 歴史好きな女 5 わかりやすい文体 6 ラノベは書いたことないので、ラノベに挑戦してみたい 7 心情 8 越後の龍上杉謙信と戦国時代をこよなく愛する女の物語 https://kakuyomu.jp/works/16816452220781051149 【あらすじ引用】 意識を失った主人公、好花(このか)。目を開けると目の前には、好花が大好きな戦国武将上杉謙信がいた。好花は、戦国時代に転生してしまったのだった。 かの有名な川中島の戦いも一挙、お届けします! 毘沙門天の化身と言われた上杉謙信という偉大な男。 いろんな説がある中、根拠立てて話に盛り込んでいきます。 歴史無理!という方にも、読んでいただけるような作風を心がけています。 たまに筆者の戯言があります。 歴史なんてどうでもいい!という方は、すっ飛ばしちゃってください! ────レビュー全文 【簡単なあらすじ】 ジャンル:歴史、タイムスリップ 大学で上杉謙信の城である春日山城を研究していた主人公は、その日も春日山城へ向かっていた。しかし途中で突然声をかけられ、何かの演出だと思っていたが刺されてしまう。気づいたらタイムスリップしていて……?! 【物語の始まりは】 主人公が死ぬところから始まっていく。 主人公は戦国武将が大好きであり、特に新潟県上越市の戦国武将、上杉謙信オタクであった。そんな彼女は大学で上杉謙信の城である春日山城を研究。そしてよく春日山城に登るのだが、舗装された道ではなく、裏道が好きなのだ。そこには情緒を感じることができるから。そしてその日も一人で春日山城に登っていると、突然「姫! ここにいらっしゃったのですか!」と声をかけられ……?! 【舞台や世界観、方向性】 過去にタイムスリップして転生。 主人公は元よりそうであるが、この物語では上杉謙信の話し方が現代風であるので、言葉が分かり辛いということはないと思われる。 オタク感を表現している作品。作者自体も歴史物が好きだということが、話ごとの最後に加えられた筆者の戯言から伝わって来る。 【主人公と登場人物について】 一人でいつものように春日山城に登っていたところ、コスプレでもしているのか? と思うようないで立ちの人に声をかけられた。主人公はそれをおもてなしと思っていたら、何故か刺されてしまう。そこで意識は途切れた。 その後目が覚めたら春日山城に居たのだが、天井から落ちてきたということや服装のせいで、ことあるごとに忍者なのか? と問われる展開に! 【物語について】 現実に居たはずなのに、刺されて意識を失い死んだと思ったら、別の場所で目が覚める。過去に転生というスタイルなのだろうか。 目を覚ますと主人公は、今は存在していないはずの春日山城におり、助けてくれた人物は長尾景虎と名乗った。つまり令和の時代には生きていないはずの 上杉謙信である。主人公はこの時点ではまだ自分がタイムスリップしたことは信じ切れてはいないようだが、持ち前の明るさで彼と打ち解けていく。彼の人となりは参考文献によって作られているのか、こういう性格であったのかまでは分からないが、とても気さくで明るく少なくとも彼女に対しては懐の広い人物として描かれており、家臣にも好かれている。全体的に明るい雰囲気を持った物語。果たして主人公はこの先どのような体験をしていくのであろうか? 【良い点(箇条書き)】 ・作者の好きが存分に伝わって来る。 ・実在か架空か分からない人物も登場する。定かではない人が歴史物を舞台とした小説に出てくるのはなかなか斬新だと感じる。そしてその人物が何故、実在したのかわからないのかという理由についても補足がある。 ・斬新なスタイルの物語。主人公自身の心情でオタク度が分かるのではなく、作者自身のオタク度の分かる描き方というのは珍しいスタイルだと感じた。 ・作者の願望を具現化しているような作品であり、とても素敵だなと感じる。小説とは夢を描くもの。正にそんな作品である。 ・歴史物好きというと、文も古めかしく分かり辛い書き方をするイメージを持つが、この作品は会話などが現代風なのでとても親しみやすい。イメージを覆す作品だなと感じた。 【備考(補足)】十話まで拝読 【見どころ】 この物語の一番の特徴は、過去にタイムスリップするのだが会話が現代風なことである。登場人物についても現代風に解説されており、歴史物を読むような堅苦しさがない。初めのうちは現代風の言葉で話す歴史的人物に違和感を持つが、慣れてくると分かりやすさが際立つ。作者の上杉謙信好き、歴史物好きの伝わって来る作品であり、それをいかに色んな人へ読んでもらうか工夫を凝らした作品でもあると感じた。 歴史物好きな方というのは、その時代の言葉も隙だったりするものだ。拘りなどもあるだろう。しかしその拘りは、自分のものであって万民に受け入れられるものとは限らない。事実古文が苦手という人も多いはず。だが現代風の言葉であれば予め知識がなくとも、理解しやすく親しみやすいもの。そういう意味でも、この物語は魅力が伝わりやすく、分かりやすい物語となっている。歴史に疎くても、古文が苦手でも楽しめる作品だ。 あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 作者の上杉謙信への愛の詰まった作品。おススメです。
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