54 花月夜れん 様

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54 花月夜れん 様

1 なろうとカクヨム 2 ファンタジー 3 恋愛、笑い、ハッピーエンド 4 心の中でボケとツッコミする忙しい人 5 心に残る物語にしたい! 6 ホラー、挑んでみたい! 7 心理が多いです 8 紡いだ物語は全部大好きだけど、今頑張ってるので、これかな 私の宝物を探して~返してよ?それは私のものだから!~ https://www.alphapolis.co.jp/novel/278843128/384474393 https://kakuyomu.jp/works/16816452219207729194 https://ncode.syosetu.com/n0254gw/ 【あらすじ引用】 ――ねぇ、もし大好きなゲームの世界に行けるとしたら、あなたならどうする? 強くてカッコいい英雄? 可愛くて愛されるお姫様? 私? 私はね……。 「返してよ! 私の幸運!」 「いや、返せと言われても――」  この日出会った彼は、体が大きくて、器用で、優しくて、でもたまに雑! な人だった。  ここは私、佐々木絵理奈と友達、佐藤菜穂でやっていた乙女ゲームの世界。気がついたら、二人揃ってこの世界にゲームキャラクターとして入りこんでしまったの。  菜穂は主人公キャラクターのアナスタシア。私? 私はその彼女とヒーローを巡って戦うライバルキャラクターの一人、メインヒーロールートのライバル令嬢エリーナよ!  でもね、正直に言うわ。 「私、ストーリーより好きなものがあるの!」  これは、なんかライバルになったけど、ストーリーそっちのけでサブコンテンツを楽しもうとする私が、お姫様争奪戦レースに出場して優勝を目指すでかい男の人アルテと出会って、少し苦手になっていた【恋愛】に前向きになれるお話。 ────レビュー全文 【物語は】 ある一場面を切り取った部分から始まっていく。彼女の願いは叶うはずだったが、何らかのトラブルが招じたのではないだろうか? 続く本編では、あまり嬉しくないと思われる内容の会話が続くが、主人公にとっては違うように思える。果たして主人公は、自分の望んだ道をつき進むことが出来るのだろうか? 【登場人物・物語の魅力】 主人公は友人と、あるゲームの世界に来てしまったものの、まったくブレない。やりたいことが決まっており、その為にどうするべきかも決まっている。しかし、周りはそれを許さない。それでも、運が良いのか悪いのか、望んだ道へは進めそうな雰囲気である。 彼女が道を開くことが出来たのには、色んな理由があると思う。まず、この世界のことを予め知っていたこと。そして友人と打ち合わせをしてたこと。更に、やりたいことがきちんと決まっていたということだ。きちんと計画を立てていたからこそ、不利な状況になっても、道が切り開けたのではないかと思われる。 この物語には、二人を巡るある男性が出てくる。主人公は彼に、婚約破棄されるのだが、その問題はその時点では終わらない。解決していないように感じた。主人公が自分のやりたいことを貫くために、そっと屋敷を逃げ出したあとも、主人公の意志とは関係なく物語は進行しており、彼の視点で進む話もとても面白いと感じた。彼はいずれ、主人公の邪魔に入るのではないかと想像でき、冷や冷やしてしまう。 【舞台・世界観の魅力】 ゲームの世界にやって来た、主人公とその親友。二人は夢だと結論付け、この世界を楽しむことにした。プレイ済みのゲームということで、出てくる登場人物のことは知りつくしているようだが、好きな部分(サブコンテンツ)に夢中だった為、途中ピンチに見舞われることも。 しかし、この世界に来るときにあるアイテムを受け取っていたようで、最初のピンチを切り抜けることは出来る。だが、そんな簡単にラッキーは続かないのである。 回想などによって、このゲームをプレイすることになった経緯や、主人公の現実側での想いなどが綴られている。 現実世界での自分と、ある自分の思いが交差した時、主人公は自分が自分らしくいられていないことに気づく。 彼女は、この世界でなら、自分らしく過ごせるのだろうか? この世界では”精霊魔法”というのが使えるようである。本来ならば、主人公は一人でトレジャーハントをしようとしていたに違いない。しかし、ある勘違いをきっかけに、ある男性と共に行動しなければならない状況に陥る。初めこそ、利便性や必然性によるものだったが、相手の人柄が分かって来ると、彼に対し好意を感じ始める。 【手つなぎ生活】 もし自分が手つなぎ生活をすることになったなら? とても不便だなと感じた。手が使えるかどうかよりも、動き辛そうだなと思った。この物語のなかで面白いなと思うのは、ゲームとしてプレイしてた時と実際にゲームの中で活動している時とで、違いがあることだ。細かい部分かも知れないが、例えばゲームをプレイする分には風を感じたり重力を感じたりすることはない。(TVゲーム、携帯ゲームなど) そういう普段は気に留めていない部分である、”ゲームをプレイしているのか、それともゲームの中に居るのか”という違いがはっきりしている。そういう違いも、物語の発展に関係しているのではないだろうか。 【物語の見どころ】 主人公の心の動きが丁寧であり、目的がはっきりした物語である。 ある日、ゲームの世界にきてしまった主人公は、慌てるでもなく親友と話し合い、ここで何を行うのか決めていく。彼女のしたいことが元から決まっている。その為には、自由が必要であった。 途中ピンチに見舞われるも、神様から貰った道具が道を切り開いてくれる。 しかしながら、何もかもがうまく行くわけではない。順調にことが運びそうだった主人公に影が差すのである。その原因になったのは、ある男との出会いだった。 だが、この出会いは主人公にとって転機となる。初めころは不満そうにしていた主人公だが、その心に変化が訪れるのだ。楽しそうな部分もあるし、元々彼が他の女性を狙っていることを知ってか、複雑な心境の部分も垣間見える。 この物語での一番の見どころは、主人公の心の変化にあるのではないだろうか? あなたもお手に取られてみませんか? 大切なモノを、ある勘違いにより本人の意志とは異なった形で奪われてしまった主人公。彼女は、その時出逢った男性とある事情により、一緒にいなくてはならなくなる。しかし一緒に過ごすうちに、心境が変わっていく。 また、邪魔者の入る気配もある。 これから何が起きるのか? 無事に夢が叶うのか? 見どころ満載の物語です。 是非読まれてみてくださいね。おススメです。
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