70 猫見酒 珀尾 (ねこみざけ はくび)様

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70 猫見酒 珀尾 (ねこみざけ はくび)様

1 なろうさん 2 魔王勇者がいるハイファンタジー 3 魔王派。恋愛寄りの冒険物 4 自分よりも大切なものがある 5 読者に自キャラを好きになってもらいたいから、その辺りの描写 6 両片想いの恋愛 7 状況説明と心理 8 ルーリアと竜呪と蜂蜜 https://ncode.syosetu.com/n7614gr/ https://kakuyomu.jp/works/1177354055458225019 【あらすじ引用】 万能回復薬とも呼べる、高価な『魔虫の蜂蜜』。ハーフエルフの少女・ルーリアは、その蜂蜜屋の看板娘だった。 幼い頃に邪竜の呪いを受け、成長できずにいるルーリアはずっと少女の姿のまま。生まれてから一度も外の世界を見ることなく、森の中で父親とひっそり隠れて暮らしていた。 そんなある日、ルーリアの父親がケガを負って道に迷っていた人族の商人たちを家に連れ帰ってくる。 『商人たちには出来るだけ近付かないように』と言われていたルーリアだったが、偶然、その内の一人の秘密を見てしまうことに。助けた少年は人族ではなかったのだ。 その少年は背中に大きな翼があり、天使のような美しい姿をしていた。この時の出会いが、後の二人の運命を大きく変えていくことになるのだが、その時はまだ互いの名前を知ることもなかった。ルーリアは少しずつ世の中のことを知り、やがて二人はまた出逢い、そして世界の大きな流れへと巻き込まれていく。いずれ必ず魔王の元へと導かれる運命に、ルーリアは……。 ────レビュー全文 【簡単なあらすじ】 ジャンル:ファンタジー 主人公は呪いのせいで見た目が成長せず、森から出ることもできなかった。森での暮らししか知らなかった彼女は、ある日運命の出会いを果たす。その少年からは木の実を焼くこと教えて貰ったり、別の女性からはお菓子や料理を教えて貰ったり。少年との出会いから少しづつ日常が変わり始める。 【物語の始まりは】 『魔虫の蜂蜜屋』についてから始まっていく。魔物である蜂の巣から採れる蜂蜜は『魔虫の蜂蜜』と呼ばれ、品質が良ければ万能回復薬と言われ、これを呪われた親子が作っているという噂があるらしい。本編に入ると、恐らくこの噂の親子の娘の方であろう。大きな争いの戦火による煙に怯えていた。父との会話から始まっていく。 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 魔法が使える世界。 【主人公と登場人物について】 主人公は隠しの森で父と共に特別な回復薬を作っている。そんな彼女はここから出たことがない。自分と同じような秘密を抱えた少年との出会いが、彼女を変えていくのだろう。少女に見えるが、もしかしたら少女ではないのかもしれない。ハーフエルフであること、蜂蜜屋のことも秘密にしなくてはならないようである。 主人公は少年にあることを問われる。そこで主人公の心理により、彼女の置かれている状況も明かされていく。そして本心とは違うことを彼に告げるのだ。自分の意志で自由になれないことがどれだけ辛いことか伝わってくる。 【物語について】 黒煙をみた三日後、来客の予定もないのに父が誰かを連れてくるところから話は展開されていく。どうやら、けが人のようである。彼らは森で薬草を探していたところを父に連れられ、主人公達が住む家に連れてこられたようだ。 そこで、ここに連れて来られた商人たちの中の一人の秘密を知ってしまう。それは本当の姿を隠している主人公にとって他人事とは言えない秘密であった。二人は秘密を共有する関係となっていく。 森から出たことのない主人公にとって、彼の教えてくれることは初めてのことが多かった。例えば木の実の食べ方など。それは他の人にとっては何でもないことかも知れない。しかし彼女にとっては初めてのことであり、ワクワクするようなことだったのだ。 彼に今まで知らないいろんなことを教わる主人公であったが、その時間は永遠ではない。彼らがここを立つ日、”……ここから出たいか?”と少年に聞かれる。果たして彼女の答えとは? 【良い点(箇条書き)】 ・主人公はある少年と出逢うことで、変わっていく。その様子が丁寧に描かれている。 ・主人公はずっと森にいる少女。外のことを全く知らないということが、色んなエピソードから伝わって来る。 ・幸せとは、知らないから不幸になることもない。外のことを知ることができず、自由を得ることのできない少女の辛さが伝わって来る。 ・少年側の日常も語られている為、二人が別れた後どんな風に別々の道を歩んでいるのかもわかる。 ・少しづつ主人公の過去や、家族について明かされていく。 【備考(補足)】15話目まで拝読 【見どころ】 序盤は主人公の日常がメインのようである。主人公はある理由により森から出ることができない。いつまでも子供の見た目であり、長く起きていることもできない様だ。そのせいか、料理も知らない。彼女はある時、父が連れ帰って来たけがをしている行商人たちと一緒にいた少年の秘密を知ってしまう。それをきっかけにして、二人の心の距離は近くなる。 彼にここから出たいか? と聞かれても、彼女には事情がありここから出ることはできない。自由を手にすることはできないのである。 外のことを知らない彼女に、少年や小屋に来る姉のように慕う女性が外のことを教えてくれる。例えば食べ物などを。だがそれがどんなに美味しくて、また欲しいと思ったところで主人公は手にすることができないのである。この物語はほのぼのしてはいるが、自由であることがどれだけ幸せなのかを改めて気づかせてくれる。 あらすじには”いずれ魔王の元へ導かれる宿命”とある。外へ出られない彼女が、この先どのようにしてその運命を辿るのだろうか。  あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 読了部分ではまだほのぼのした日常。この先どんなことが待ち受けているのだろうか?  その目で是非、確かめてみてくださいね。おススメです。
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