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第十五話 戻れない過去
誰か偉い学者がこういいました、人類は、未来に少しだけ行けるそうです、それは、新幹線や車なんかでもある程度のスピードに乗ることでちょっとだけ未来へ進む、だから、未来へ行くことはそう遠い事ではないでしょうと。でも過去に戻ることだけは、この先もできることはない、それは私たち人類が未来へ生きる者たちだからだと。
小さい子たちにしっかりと残していくすべを考えればいいのだと、先生と山下さんは言われた。
もし過去へ戻ることができていたのなら、この世界はくるって、動物の進化はあり得ないものとなっていたのでしょうねと山下さんと先生が言う。
だから私は未来を生きる。
過去は忘れることはできないけど、今は必要じゃないから、今は、みんなと生きる方が楽しくて仕方がないから。そう、ぽつりと言った小川さん。家族は、もう家族じゃなくなっていたから気にしないわけじゃないけど、今はもういいかもと彼はトモカちゃんをだきそう言っていた。
これは何だろう?
足元には大きな建物がポツリ。だんだん降りて行くとその全貌が見えてきた。
「山下さん見て!看板!」
「噓ー!こりゃ早く火を消さなくちゃ、ジェシカダウン!」
目の前には有名な倉庫を使った大型スーパー、コストコがつぶれていました。入間店です、この辺りが所沢だというのがわかりました、コンビニよりも西側です。また商品が増えそうです!
「誰かいますかー!」
「おーい、誰かいたら返事をしてくれ!」
おーい!
と真っ黒になった人が出てきました、前島さんです。手の中には赤ちゃんがいます。
先生がすぐに飛び上がりました。
悲しいかな、また人が多くなくなりました。
それでも今は食べて行かなくてはなりません。
今度の金曜日までに仕入しておきましょう。
「雪乃!お前が好きそうなのがいっぱいあるぞ!」
「おねえちゃんこっちー!」
「今、行きまーす!」
この物語はフィクションであり本作品に登場する人物、団体は、架空の物であることをお断りしておきます。
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