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最初は、私のアルバムや卒業文集なんかを見て、娘と一緒になって笑っていた。
「あれ、これ日記?」
娘が手にとったのは、懐かしい分厚いノート。
「ああー。それは見ないでー」
ちょっとふざけて、娘の手から日記帳を取り上げる。
そうだ。これは、ちょうど今の娘と同じくらい、小学校三年の頃に書いていた日記だ。
パラパラとめくると、見るのも恥ずかしい変なイラストや友人との出来事が記してあった。
これはどうしようかな。
処分しようか。
そう思ったとき、あるページで手が止まった。
『また、あのゆめを見た。』
さあっと、身体が冷たくなった。
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