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ジャック
〈ジャック〉
欲を言えばもっとお菓子をかき集めて今宵の一人酒のあてにしたいところだが、まぁ充分だ。なんか急にもう一人空を飛ぶ奴が現れたし……うわぁぁぁぁぁあ!
「おいジャック!」
逃げようと右を向いたその瞬間、背中を蹴られたのか、ものすごい衝撃が走った。思わず後ろを振り向くと、目の前には小さな少年。そのまま彼が振り上げた右足は俺の顎を直撃し、俺はお菓子とともに落ちていった。まさか、こんなにも早くに俺目線のパートが終わるなんて……。
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