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「さてさてはじめくーん。どうですかな〜?」
紙を見たまま固まったはじめに絢音が話しかける。
「うーん」
「そろそろヒントが欲しい頃じゃない?」
下から見上げるように覗き込む絢音はニヤニヤしていて、さっきの件はもう忘れていそうだ。
「じゃあヒントちょうだい」
「えーでもさっきあんなこと言われたしなあ〜」
あ、全然忘れてなかったみたい。
「まあいいや、ヒントはね。3つ目の式は去年だと答えが変わっちゃうこと、かな」
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