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「え? 答えが変わる?」
「そう、今年と去年じゃ答えが変わっちゃうの」
「そ、そんなことある?」
もしそんなことが本当にあったら大変だ。
もしテストならせっかく過去問対策をしても水の泡になってしまう。
「あるんだよねー。これが」
「ちなみに3年後もまた去年と同じ答えに戻るよ」
「え?」
「2021年と2022、2023年は2+3は59で大丈夫だけど、2020年と2024年は2+3は60になるの」
「えっえっ?」
2020年と2024年は2+3の答えが1増える?
「他の式は変わらないの?」
「うん。そのままだね」
ということは2つ目の式にも入っている3よりも、3つ目の式にしか入っていない2の方が怪しいということなのか?
2020年と2024年に2が入った数式の答えが増える。
うん? もしかして。
はじめの頭にある言葉がひらめいた。
「うるう年?」
「ほうほう」
「なるほど、それぞれ月の日数分足してるってわけか。だから2月が入るとうるう年では計算結果が変わっちゃうんだ」
「そうだね〜。ってことは?」
「えっと、12月は31日あって9月は30日だから答えは1ってことか」
「正解。いいペースだね〜。晩御飯までに無事間に合いそう」
「無事?」
「うん。ちょっとね。次が最後だから行ってみよー!」
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