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最後の紙にも問題が書いてある。
今度はさっきまでみたいな計算式ではないけれど、数字と矢印だけで書いてあるシンプルな問題だ。
32→5、54→5、115→3、500→1。
左側に書かれているある数を何かの法則に従って別の数に置き換えているみたいだ。
「うーん。32が5で54もおんなじ5かあ。どんな仕組みだろう?」
「さてさてどんな秘密が隠されているんでしょうねえ」
分からなくて悩んでいるはじめを見てか、絢音は何だか嬉しそうだ。
一番上の式だけ見ると十の位と一の位とを足せば、なんて仮説が経つけれども、その仮説は二つ目の変換で打ち崩されてしまう。
それに左の数が大きくなった3、4列目では右側の数字が小さくなってしまうなんて。
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