第一話 怪盗Aからの挑戦状⁉︎編

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ピラリと次の紙をめくる。 さっきとおんなじように問題が書いてあるけれど、今度はイラストじゃなくシンプルな数字だけの足し算みたい。 1+2が3。3+5が8。5+7が12。 ふむふむ。小学生でならう式だ。 で7+8が3。 「えっ?」 予想外の答えにはじめは思わず声を出した。 b675e040-8505-4df6-a8c5-188d73dc27d2 「なに情けない声出してるの」 隣から絢音がはじめの脇をこずいた。 「情けなくなんてないよ! だってほら、またこの人計算間違ってるんだ」 はじめがその間違った数式を指差すと、絢音は両手を横に広げてやれやれというようなポーズを作った。 「だから別に数学の問題じゃないからね。だから」 「えー」 もう一度はじめは紙に書かれた問題をみたけれど、やっぱり上から三つはただの数学、っていうより算数の式にしか見えないし4つ目の式は【怪盗A】さんの計算ミスにしか思えない。 「もー、はじめは現代っ子だからわからないんだよ」 「現代っ子? なにそれ」
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