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ピラリと次の紙をめくる。
さっきとおんなじように問題が書いてあるけれど、今度はイラストじゃなくシンプルな数字だけの足し算みたい。
1+2が3。3+5が8。5+7が12。
ふむふむ。小学生でならう式だ。
で7+8が3。
「えっ?」
予想外の答えにはじめは思わず声を出した。
「なに情けない声出してるの」
隣から絢音がはじめの脇をこずいた。
「情けなくなんてないよ! だってほら、またこの人計算間違ってるんだ」
はじめがその間違った数式を指差すと、絢音は両手を横に広げてやれやれというようなポーズを作った。
「だから別に数学の問題じゃないからね。なぞときだから」
「えー」
もう一度はじめは紙に書かれた問題をみたけれど、やっぱり上から三つはただの数学、っていうより算数の式にしか見えないし4つ目の式は【怪盗A】さんの計算ミスにしか思えない。
「もー、はじめは現代っ子だからわからないんだよ」
「現代っ子? なにそれ」
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