第一話 怪盗Aからの挑戦状⁉︎編

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絢音に促されてみた次の紙もやっぱり数式が書いてあった。 今度も数字だけのシンプルな数式。 ただ一つさっきと違うことは、一つ目の式からはじめの中の常識を覆しているということだ。 4たす6が60。3たす9が61。2と3をたすと59。67096ee3-f943-4428-9c8a-e2cbb051cd27 「計算ミスじゃないよ?」 はじめがいう前に先に絢音が釘を刺す。 「ええ、じゃあなんだよ〜」 「そりゃあそうでしょ。ヒントはあげませーん」 「むむ」 どうやらさっきヒントをくれないと言ったことを少し根に持っているらしい。 それにしてもはじめからすると本当に手がかりがなかった。 さっきと違って一つも正しい式がないのだから当たり前だ。 本当は10となるはずの式が60。12となるはずが61。5となるはずが59。さっきみたいに考えても答えに辿り着けそうもない。 ちょっとだけ怪しいところといえば、上の三つの式の答えが近いということだろうか。
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