ヒールを履いたクローバー

ヒガンバナ ～悲しき思い出～ side 瑠華

もう何日経っただろう。
再会し、偽り、騙した日々。
そして契約の日と欲した日から。

偶然の再会。
偶然の出会い。
偶然の招待。
偶然の事実。

作り物が完成品の土台になっていった。

私が計画し始めた日。私が真実を知った日。
全てが壊れた理由。
全てが私を変えた、私の周りを、姉を変えた。
そして失った。
愛も、恋も、友も、尊敬や憧れ、夢さえも。
心に穴が空いている。いや違う。
心がもうないんだ。
私にはもう大切なものなんてない。
心も体も思いも夢も、私が捨てた物。
だから何日かかろうと、何か月かかろうと、何年かかろうと私は実行する。
全てを奪った。全てを狂わせた。
あの日の復讐を。

何もかもが始まったあの日。
あの雨の日。
暗くて音も閉ざされた雨の日。
あの日を憎む。恨む。
あの日さえなければ……