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「それでもいいわ。で、そういう超科学的作用を使うと、猫人間の転換ができる。もちろんそんなチャンス滅多にない。ところが春休み、あろうことか君はマガティを拾ってきた」
「マガティってのがよくわからんが、勾玉を拾ったのは事実だ」
「あたしは驚いた。これがマガティなのね、と。これがあれば、あたしは人間に転換して、猫時代に出来なかったあんなこともこんなことも出来る。第一、寿命が延びる。猫は飼い猫でも十五年くらいしか生きられない。でも人間なら八十歳くらいまで生きられそう」
「そんなに長生きしたいか?老人みたいだな、お前」
「マジ老猫だったのよ。猫の十四歳って、人間の七十二歳相当なんだから」
「七十二歳?お前、高校生の姿をした老婆ってことか?」
「逆ね。ふふ。まんま十四歳なのよ。人間の十四歳っていいねー、体軽い!」
十四歳にしては大人っぽく見える。体格が幸いしているのだろう。
「十四歳ってことは中学生か?」
「マガティ使って公文書を操作した。あたし書類上は十六歳」
「お前な、いくら非科学的手段とはいっても、それ犯罪だろう。それになぜ十六歳にこだわる?」
「妹の方が良かった?妹萌え?」
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