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「訳のわからんこと言うな」
「本当はね、豆ちゃんと双子になりたかったから。双子のお姉さんってことで。だから君はあたしの命令には絶対服従」
「あのな姉弟ってそういう関係じゃないだろう?」
「ふふっ、本当はね、人間のことってよくわかんないことが多いから、なるべく一緒に居てもらって、色々聞こうと思って。電車の乗り方とか、教えてね。あと学校とか」
豆ちゃんというのは俺のこと。てゆーか、そのあだ名を知っていることもまた、こいつが朔である証明となるのか。
「そうだ学校、学校はどうするんだ?十六歳って、高校の編入試験受けるには、編入前の高校の学籍が必要で……」
「マガティ使った。あたしはあたしに関する個人史を徹底的に修正した。公文書から人々の記憶まで。それがさっきの雷。学籍は豆ちゃんと同じ湯河原南高校に入れといた」
「雷?方法が何であろうと、それ、不正入学じゃないか」
「まあね〜」
うーん……
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