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「したわよ。面倒くさいじゃん、学年とか違うと。みんな一緒に居た方が何かと便利そうだし」
「ヤヴァくないか?瞬時にして双子が二組って。お前、世間の情報ネットワークに何をした?」
「まあちょっとね。マガティって楽しいな!」
「楽しくない!」
こいつは一体どれほどの情報を改竄したんだ?簡単そうに言うけど、事実としては凄いことやってる。とてつもない悪者かもしれない。悪者ならせめて猫で居てくれ。猫のする「悪いこと」なんてたかが知れている。こいつはやっぱり「猫」に戻すべきだろう。
……
とりあえずその夜は、朔と寝た。寝たといっても誤解しないで欲しい。純粋に「睡眠を取った」という意味だ。というのも、ちょっと嘘。眠れたもんじゃない。人間に転換した朔は、思いのほか美少女だ。そして、形の良いふくよかな胸。こんな女子が隣にいて「眠れる訳がありません」。ある意味拷問。勘弁してくれ、朔、猫に戻ってくれ……
全然爽やかでない朝、朔は開口一番、おはようの挨拶もなしに言い放った。
「ねえ肉!肉!」
「朝から肉か?うちの朝飯は和食だ。でもそこまで言うなら今度、学校の帰りモックに寄ろう」
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