あたし、朔!

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 その夜。俺はいつも朔と一緒にベッドに入った。朔は俺の布団に入り、顔だけ出して俺の腕枕で寝る。左腕がちょっと重いけれど、その重みが、生きているっていう実感のような気がして、ある種の心地よさにもなっているのだが……  そして深夜、俺をたたき起こした異常事態が、雷?もの凄い光の中に俺は居た。  次に来たのが、左腕の女子。 「んあー」  女子は眠りながら声を挙げた。雷は止み、光は収束していた。でも机の上が明るい。勾玉?雲州大社で拾ってきた勾玉がほんのりと光っている。  女子は白三毛模様のパジャマを着ている。白三毛?朔と同じ?ちょっと「ぽ」。太め。胸が大きい。さ、触っていいかな?つ、つ、つつつつつん…… 「シャアアアア!」 「す、すみません!」  俺は慌てて女子から離れて、ベッドの上に正座した。  女子は面倒くさそうに起き上がるとベッドの上であぐらをかいた。 「あの……君、誰?」 「あたし、朔!」 「朔?」 「君が拾ってきたマガティで、人間に転換出来たわ!ありがとね!」 「は?」  女子が猫と同じ「朔」を名乗った。 「朔とお前と、どういう関係だ?なぜ朔を知っている?」
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