第1話 サタンとの契約

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第1話 サタンとの契約

僕は毎週教会に行き神様にお祈りを捧げていた 質素ながら真面目にコツコツ働いて幸せな生活をしていた 神父様はこうおっしゃった サタンの誘惑には負けてはなりません 悪魔のささやきには耳を貸してはいけません ある日 僕の前にサタンが現れた 「人間よ何でも欲しい物を言ってみろ」 僕は最初耳をかさず神様に祈りを捧げていた ある日友人が最新式のパソコンを買ったらしい 友人の家でパソコンのお披露目会 羨ましかった・・・ 僕はサタンとの契約をすることにした 「サタンよパソコンが欲しい」 「どんなパソコンだ」 「友人よりスペックの高いパソコン」 朝起きるとデスクに最新式のパソコンがあった ある日友人が車を買ったらしい ドライブに誘われた 友人は女の子を助手席に僕を後部座席に乗せ海までの外出 羨ましかった・・・ 僕はサタンとの契約をすることにした 「サタンよ車が欲しい」 「どんな車だ」 「友人より派手な赤いスポーツカー」 翌日アパートの駐車場に車が 最新の赤いスポーツカーを手に入れた ある日友人が家を買ったらしい 友人の家に招待された、庭付き一戸建て 羨ましかった・・・ 僕はサタンとの契約をする事にした 「サタンよ家が欲しい」 「どんな家だ」 「友人より広い庭付き一戸建て」 朝起きるとテーブルの上に 新築の豪邸の家のカギが置いてあった サタンが現れた 「パソコンの代金30万円 車の代金300万円 家の代金4500万円支払ってくれ」 僕は神に祈りを捧げた 友達の持ってる物を欲しいと思う事 それは悪い事ではないと思うけど 自分で額に汗を流して働いたお金で買うべきだった 安易にサタンと契約する事で簡単に手に入ったけど それは間違いと気付いた 僕の心は何か寂しかった 虚栄心・・・僕の心はさもしかった 神に自らの罪を告白し懺悔した 翌朝目が覚めると サタンは居なくなっていて デスクにあったパソコンが無くなり 駐車場に停めてあった車も無くなり 新しい家のカギも無くなっていた 神は常に私の傍に居てくれた
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