第6話 革命

1/1

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ

第6話 革命

「おはよう」 「おはようございます管理官」 現在西暦2500年、ここは国家公安調査庁時空管理局 100年前に日米共同でタイムマシンが開発された 主に過去の調査に使われていたが 20年前に何者かの手によってタイムマシンの設計図が奪われ 一般人でタイムマシンで過去や未来に行く者が出てきた 過去にタイムスリップして歴史を変える事は重罪であり 我々は日々時空間を行き来して取締りを強化していた 我々の味方は未来の管理官たち 過去が変えられ現在が変わり未来が変わるのに 不思議とタイムラグが発生するため 未来の管理官が現在の我々に指示を出し 現在の我々が過去の管理官に指示を出す そんな中未来の時空管理局から緊急指令が送られてきた 日本の江戸時代で階級制度が逆転しているとの事 さっそく我々は江戸時代へタイムスリップした そこでは全国のお城は破壊され 侍は全て奴隷にされ 農民や商人が社会の実権を握っていた 日本の江戸時代には・・・ 士農工商そしてえた・ひにんと言う階級制度が存在していた えた・ひにんは貧しい人や罪人を最下級に置いていたらしい 我々は捜査の上一人の人物に行き着いた 裁判所から逮捕状を取りその人物の元へ 自宅の納屋にはラボがあり案の定タイムマシンがあった 管理官 「時空管理局の者です」 犯人 「あぁあなた方が来たと言う事は私の作戦は成功したって事ですね」 管理官 「なぜこんな事を・・・厳密にはこれから行おうとするのでしょう」 犯人 「私はいわゆる被差別部落の者です。あの時代のあの階級制度によって 我々は・・・約1000年経っても社会からの差別・偏見の目は無くなりません」 管理官 「・・・」 犯人 「一度で良いから起こしたかった」 管理官 「何をです」 半日 「革命です・・・でもこの日本で革命なんて起こせないですね…」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加