7.

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 鬱蒼とした草むら。けもの道すら見当たらない。 「なんやねん、ほんま、どういうことやねん」 ガサガサと進んでいくと石畳の道らしきものが見えた。山の頂上への道のようだ。道があることに安堵し、そこまでガサガサと歩く。 ヒョウは自分の他に、後ろからついて来る者がいることに気がついていた。 ヒョウが出しているガサガサという音に混ざって、スサスサとかすかに後ろから聞こえてくる。軽い、小さめの生き物。地面近くを動いている。なんだ? ヒョウは石畳の細い道に出たあと、今来た方を向く形で道に座り込んだ。 スサスサ、ス、、、サ、、、。 音がピタッと止んだ。気配を消している何かがすぐ近くにいる。 「ええから出てこい。わいになんか用か?」 「……」 「はよう出てこんか、面倒やな」 「……」 「ほうか、ほな、わいの特殊能力出すでー。(そんなもんないけど)この辺一体を即効で焼き尽くすでな。丸焼けになっても知らんでー(ほんまに火ふけたらオモいやろなぁ)」 適当なことを言うヒョウ。あまりに反応が無く、出て来る気配もない。どうでもよくなり先を急ごうと考えた。 「ほな、もうええわ」 「……きゅん」
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