無題の名作

7/7
前へ
/7ページ
次へ
※※ 私は一人で小さなスクリーンの前に座っていた。 何度訪れても同じ内容の、灰色の字幕がゆっくり流れていく。 男性の言葉通りになったとはいえ、劇的な変化は起きていない。小さな変化を挙げるなら、珈琲を飲まなくなったことくらいだろうか。 タイトルのない映画。 私だけの穏やかな暗闇(名作)が、今日も始まる。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加