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飽食の野蛮人
夜道を歩けばビスケットが落ちてる
泥も払わず頬張る僕がいる
暗い夜道にまぁるいビスケット
口の中がいつまでもジャリジャリいってる
街明かりのせいで星が見えない
ぽっかりと空には亀の形のビスケット
欲張りな両手で手に入れようとするも
やせ細った指の間を泳ぐばかりで
腹ばっかり膨れてるけど僕はまだ何も満足してない
だからちゃんと食わせろよ！！
もっと、もっと、もっとだ！！
尻を叩くたんびにビスケットが増えて
破れたポケットから一枚一枚こぼれ落ちる
自分で落としたものをご丁寧に拾っては貪る
餓鬼のように厭らしくみすぼらしい少年さ
腹ばっかり膨れてるけど僕はまだ何も納得できない
もっとちゃんと触らせてくれよ！！
もっと、もっと、もっともっとだ！！
野蛮人は自分で歩みを止められない
まだまだ僕は道の途中
お菓子の家についたらその先はもう何も望まない
綿菓子のベッドで死んだように眠るよ
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