![147ed1b9-494f-48fc-a847-2a5799c1e025](https://img.estar.jp/public/user_upload/147ed1b9-494f-48fc-a847-2a5799c1e025.png?width=800&format=jpg)
頭のてっぺんから宇宙に突き上げる
決して声にはならない叫び
何処まで行くのかはわからない
ただ空を抜け真っ直ぐに伸びていく
額に貼りついたインヤンが廻る
いくつもの過去を織り交ぜながら
いまここにあるものと取引をしている
今は闇、次の刹那は光、その後はまた闇
背骨を伝って螺旋階段を降りる
一番下までいったらまた
頂上まで戻る
途中扉をノックするが返事はない
つまり空虚、無我に至る
水月に覇王、丹田に修羅
どちらも同じ回天への指標
途中わずかな迷いを見せるが
コンマ数秒で過去へと弾き飛ばされた
うっすらと目を開けるとそこは菩薩掌
ずっと眼下に蓮の池が見える
ああ、もう何も考えられない
美しいと願うことさえ排除されていく
やがて小さな点になり四方に発散
そこまで沈んだら出口はもうすぐ
螺旋の扉総てが開放され
界慧への出入りが赦される
あとはもう何の試練もない
四心との対話を繰り返すだけ
紬糸のように質問すれば
編みこまれた答えが返ってくる
そう、時には迷うことも必要なのだ
深くもぐる機会をそこで与えられるのだから
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