![96639429-3898-4ba4-9aed-a1034bdf7760](https://img.estar.jp/public/user_upload/96639429-3898-4ba4-9aed-a1034bdf7760.png?width=800&format=jpg)
ただ夕暮れ時に黄昏る幽霊に
かける言葉を探している
長い影、ユラめく吐息
遥か頭上の奇声
鷲の躯体にドクロの片翼
ありえないライン奏でる怪鳥
俺の声が聴こえるか
詠えるかそんな顔のお前に
映し絵ばかりに頼る弱者に用はない
今こそ剥き出しの声で叫ぶがいい
隣の争う声
機関銃の音
止まない悲鳴
誰かひとりがつねに悪党で
結局のところ聖者も唯ひとりだから
他は全部が愚者の群れだから
三つ巴の世界の鼎戦
どこで摘んでも傾く馬鹿ばかり
自分の都合で毒を撒く為政者
未来を穢すことに罪の意識無き民衆
俺は魔界廊に身を置いてなおも孤独のまま
常に死者の通い道を踏む偽悪のひとを演じる
棒状に生える我が喉に大した意味はない
ただここに在りて貪欲に過去を踏み漁る輩だ
俺の声が聴こえるか
詠えるかそんな顔のお前に
映し絵ばかりに頼る弱者に用はない
今こそ剥き出しの声で叫ぶがいいさ
「そして夕暮れ空に飛翔する幽霊こそがお前だ!」
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