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朋し日(ともしび)
閉塞した自遊空間で見つけたものは
今も傍にあって愛溢れていて
時には鼓動にのって爽やかに
時には躊躇い淡く切なく
そして夏の静けさの中にあって
そっと薫が如く存在しているキミだ
月日を重ねるごとに朧げになったり
月日を重ねるごとに明確になったり
身を捩る寸でのところでカゲロウに化ける
とても意地悪で愛らしいヒトよ
わが狂おしき朋し日の大切な記憶
共有した時間を糧に夜を越える
そっと行きずりのまま行こうね
ずっと引き摺りながら行こうよ
今も繋がっているのか、明日も連なっていけるか
不安もまた募る想いの糧になるよ
夜になれば必ず呼ぶ
ここにキミのための隙間があるんだ
接合面の夢を思い描いて高く飛ぶよ
人知れず枕を濡らす朋し日の世界のヒト
そして明け方にボクからそっと囁く
今日もまた朋に空に浮かぼうって
そしてキミはボクにこう返すんだ
幸せは小さいぐらいでちょうどいい
それ以上は何もいらないって
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