馬鹿でしょ、美しくも儚く

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馬鹿でしょ、美しくも儚く

80e40531-dd2b-417b-a083-d27d4d7f8555   来る日も来る日も詩を書いて   詩を書いて、書き連ねて   いつかもう一人の自分がそこで完成して   今の生活よりもっと素敵な   もっともっと素晴らしい生き方をしてくれないかなんて   あるわけないよそんなの・・・。   馬鹿でしょ?   俺ってとっても馬鹿でしょう?   誰のためでもない事にしがみついて   俺って本当に馬鹿だよね   取引先に頭を下げて   下げて下げて、頭を踏まれ   いつのまにか真っ赤になった後頭部に   相応の札束が積み上げられるはずだなんて   欲しくはないよそんなの・・・。   阿呆でしょ?   俺ってどこまでも阿呆でしょう?   自分でも笑ってしまうほどに   俺って本当に阿呆だよね   幸せは小さな手のひらで掬われて   構われて、救い出された   暴走型ボンクラさんの   大きな顔はいつだって泣きっ面   真っすぐ、どこまでも真っすぐ歩きたいよ。   美しいね   俺も君も美しいよ   きっと月も花もこんな感じで   人知れず咲いて散っていくんだね
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