![af8fc692-96aa-40a5-9485-cf23c40839c0](https://img.estar.jp/public/user_upload/af8fc692-96aa-40a5-9485-cf23c40839c0.png?width=800&format=jpg)
ずっとぬるま湯ドブ川の湯舟
蒼白い肌で10余年
異臭の中で鼻もつぶれて
寄生虫さえ今じゃ友達
今更撒くなよ漂白剤 ー、
俺は沁みついた精液じゃない
豆電球で火を灯し
人の世巡って10余年
闇夜の中で僅かに揺らめく
嘘も真も全部恋人
今更撒くなよ殺虫剤 ー、
これで死んだらゴキブリ扱い
鈍い色に愛されたせいだ
物心つくころ自分を見失って
微かに光る希望を集めては
箱の中で大切にしたのに ー、
なぜに今更雪が降る
震えながらも見とれるような
あたり一面、雪化粧
ああ…、やっぱりそうだった』
天空から見下ろす鳶の目に映り込んだ自分の姿は
ああ… 案の定そうなるか
純白の中に墨汁一滴 ー、
俺という名の 「汚点」がひとつ
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