夜の海水浴。

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どうも、釣り人か通行人が不審者と思い通報したみたいだ。 ビビりの一郎君は直ぐに大声で返事をした。 「はーい。 直ぐに上がります。」 夏なのに、一郎君はブルブル震えてる。 私達は素直に陸に上がった…… 「まだ、未成年じゃないか……」 「はい。高校生です。」 「取っていたのは、サザエか、アワビか!取った物を出しなさい!」 私達は、海パンの中まで身体検査をされた。 「これはナマコじゃありません……」 ムサシ君は警察に火に油を注ぐ事を言って警察を一段と怒らせてしまった。 どうも、密漁と勘違いされたみたいで、長時間の取り調べを受け、私達は、どうにか釈放された。 そして、親にまで連絡された。 何も悪い事はしてないのに…… 警察は、最後まで私達を疑っていた…… 私達は、海に光る夜光虫を見ながら家路を急いだ。 帰ったら、親からも事情聴取が待っている……。  そして僕達、毒グモ軍団は高校を卒業するまで懲りずにアホな活動を続けた。        【夜の海水浴。】        おしまい
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