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僕は今年で七歳になるらしい。
学校にも通っていない。
小さい頃に前のお母さんから『虐待』を受けていて、僕を引き取ってくれたのが今のお母さんだった。
だけど去年のある日、お母さんはいなくなってしまった。
僕は毎日なき続けた。
今は一日に二回、『アスカ』って奴が僕の家にやってくる。
「はい、朝ご飯。お昼も用意しといたからお腹が空いたら食べてね。また夜に来るから」
そう言って僕の頭をポンポンと撫でたあと、アスカは家を後にする。
+
「また明日来るから」
夜になり、晩ご飯を用意したアスカが帰っていった。
晩ご飯を食べた後、一人で布団に潜り込む。
…お母さんの匂いがする。
夜はいつも一緒の布団で眠っていた。
だけど今は一人。
それに最近、夜になるとあいつが家に入ってくるんだ。
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