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ひぃっ!
僕は慌てて机の下に逃げ込んだ。
ブルブルと震えていると廊下の方から声が聞こえてきた。
「ケンタ様ですね?」
誰!?
あいつの仲間なの!?
「いいえ。私はお母様に頼まれてこちらに伺った次第でございます」
お母さんに?
「はい。ですからどうか出てきて頂けませんでしょうか?」
え?僕の頭の中の言葉が分かるの?
「ええ、分かりますよ」
僕はゆっくりと机の下から這い出す。
やっぱり障子の隙間から、片方の目だけが見えている。
僕よりも大分背の高い男の人みたいだ。
「さあ、こちらに」
男の人は、僕が近付いてくるのを確認したところで障子を一気に開けた。
何!?眩しい!
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