お母さんと一緒

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+ すっかり暗くなって僕達が眠る準備をしている時、誰かがやって来た。 「え?お風呂場で?いつ来るか分からないんだよ?」 アスカは玄関でその人と話している。 僕は障子の隙間から顔を出して、その様子を見ていた。 誰だろう? 話が終わったアスカがこっちに向かって歩いてきたから、急いで顔を引っ込めた。 「大丈夫、あの人は味方だから。お風呂場で待機しとくって。何かあったら警察を呼んでもらうから」 何でお風呂場? 一緒の部屋で寝ればいいのに、変な奴。 「今夜あの人がやってきても、騒がずに大人しくしてるんだよ」 一緒に布団に入ったアスカはそう言ったけれど、僕は返事をしなかった。
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