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理不尽だ。世の中の全てを恨んでしまえそうな、そんな気分に俺は陥っていた。
「はあ」
たかが少し、提出が遅かっただけだというのに。
高校から家への帰り道、腹に振動を感じたため俺はブレザーのポケットからスマホを取り出す。衣替えしたばかりでどうも違和感を覚える。二年になって今さらとも思うが。
メッセージを確認してみると、俺の努力が無駄になったことが分かる内容が書いてあった。
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金剛の原稿、内容が後輩のと被っていたらしいから書き直せだってさ。残念だったね。
もう日にちがあまり無いけど、間に合う?
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