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アイホートは身体を揺らし俺に近づく。
異様な煙はアイホートから醸し出されていている。
『アイホート、その名前に聞き覚えは?』
「アイホート、アイホート?・・・その名前に近いチョコ菓子なら知ってけるけど?」
『いやいや、神で知らない?』
首を傾げて頭の中を探るが記憶の中に無い為端末を操作しアイホート・アビゲイルと入れる。
するとアイホートとアビゲイルに別れる。
最初にアイホートの方を調べる。
(ん?アイホートは苗字が無いのか、ならアイホートが嘘を?)
(いや、無いかもなアイホートはクトゥルフ神話の迷宮の神であり旧支配者として書かられている。
アイホートは迷宮に潜み人間をテレパシーで迷宮へと連れ込み従僕になるかと聞く。そこで「いいえ」と答えるとアイホートの巨体に押し潰される。
その逆で「はい」と答えると身体を麻痺にさせられ未熟な個体、雛を植え付ける。
催眠術でされていた事を忘れさせる。
雛を植え付けられた者は何事もなく日々を過ごすが少しずつ恐ろしい別の世界を映しその世界を見せられて精神が崩壊した場合、何百の雛が身体を突き破り現れる。
その逆も精神が保ったとしても雛が身体を突き破り産まれる為激痛の中で生まれる。
うわ〜)
「結構エグっ」
(さて次は、アビゲイルか?確かクソ好きなゲームで爆死して今もなお続けてるゲーム。ロリキャラで出て来てたな、それでロリコンになった奴を居たな〜)
そんな事を考えてアビゲイルを押す。
(ふーん、アビゲイルの意味は神は喜んでいる。
そしてこれかセイラム魔女裁判か。
魔術師の疑いのある約150名程の逮捕と投獄に関与した人物、その後のアビゲイルの記録は無く死没が不明か。)
端末に書かれている情報を口にしながらアイホートに話す。
『ほうほう?迷宮の神、か。単なる神判定を喰らうなんてね。』
「神判定・・・・神は邪神より下の存在って事か?」
『おや?勘の良い君に五点!
まぁ催眠術は使えるけど雛を植え付ける事は〜セックスしないとね』
「ブフッ!!」
『男なら(ピーー)、女なら(ピーー)だよ』
(へ?!)
思わず股間を押さえて三歩下がる。一歩近付くアイホートに合わせて一歩下がる。
一歩近付かれもう一歩下がる、それを数回繰り返した。
『うわぁ〜、これコント?』
「コントと言えばコントにならんよ、この拷問邪神野郎め」
『それ酷くない?!僕が望んでやってないんだよ!!』
「え?そうなん?」
(なんか僕この人間にそう認識されてた?)
(やべ、アイホートに白痴でSかと考えがあるかと思ったわ)
また沈黙の間が起きアイホートが口を開こうとするが、それを遮え切るように悲劇が起きた。
ヘリコプターの風を切る音がいつも以上に大きく聞こえた為ベランダから顔を出す。
当たりを見回すが雨といつの間にか夜の所為で分からなかった。
『どったの?』
「え?いやちょっと」
再度目を凝らすが何も見えない。
何も起きなかった為身体をアイホートに向ける。
「うんにゃ、ただ今日妙に近くにヘリコプターの風切り音?が近いんだよ」
『へぇー?目の前に居るのに?』
「は?」
アイホートの言葉がトリガーになった様に真後ろから強烈な光が放たれた。驚愕した、目の前にヘリコプターが居たのだ。
思わず目を隠しながら見る。
少しだがヘリコプターを見つめていると、機関砲の発砲の動作音が聞こえた。嘘だと思った。だが、機関砲からは、眩い光。弾幕が張られた。
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