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ドアを開けて入ってきたのは5名の大柄な男たち。
(え?あ?え?警察、じゃない自衛隊か?なんなら)
その思考を止めず考える時に彼らは銃を俺に向けて撃った。
撃ったのだ。言い換えよう、殺された。
何もする事も無く俺は、撃たれて死んだ。
ココでは俺は分からないが、アイホートから聞いた話をしよう。
「よしっ、異物接触者の排除を完了」
「隊長どうしましょうか?隣に異物が」
彼らはその時に予測していた通り自衛隊の者でその部隊は世間対では知られず、政治家しかも総理大臣か自衛隊のトップ、及び大臣しか知らない組織だ。
名を語らない事から【ノーネーム・ハンター(名の無い狩人)】と名付けられている。
一人一人実戦経験や過酷な訓練を突破した者達、言わば自衛隊内での言えば、レンジャー達が集まり特殊部隊員みたいな者達。
その中で隊長は俺の死体を見て少し考える。
「(しかし、彼を殺す必要あったのか?無人邪神迎撃戦闘ヘリが銃撃をするとは、彼は邪神か使徒だったのか?)」
隊長は死体を見てアイホートがいる部屋に視線を向けるとそこには無数の目が彼らを見ていた。
憎む様な目ではなく哀れで可哀想な、車に轢かれた子犬を見るような瞳を彼らを見ている。
「た、隊長!はっ、発砲許可を!」
「駄目だっ!相手は深追いなんだ!ココで捕獲しなければっ!」
『ギャッヒッャッヒャッヒャッヒャッ!!』
「「「「「?!」」」」」
どうやらアイホートの声は俺だけしか理解せずただ薄気味悪い笑い声だとしか分からない。
部屋から這いずる様に出て来るアイホートに向けて許可を待たずに発砲する団員の一人が引き金になり5人全員アイホートに向けて発砲をした。
アイホートはその弾丸に効かずに俺の死体へと近付く。
『(んー?不思議だね血液が魔法陣を描くとは血液自体に自我が生まれたかな?
いや、違うね彼に元々取り憑いていた何かが描いてるね)
厄介だなぁ〜、コレ。』
アイホートが呟いた言葉は彼らには不気味な笑い声にしか聞こえずさらに銃撃を繰り返す彼らにウザく感じた。
『(旧神の使徒じゃないからノーダメなんだけど、たっく仕方ない能力を使おうかな?)
旧支配者の権限【人は喰われ仔となれ】』
アイホートの身体が横に開くとそこから無数の触手の様なものが生えて銃撃している自衛隊達を襲う。
「隊長!あの異物が!」
「仕方ないっ!弾道ミサイルで木っ端微塵に」
「た、隊長!通信機使用不可!電波障害発生!」
「何っ?!外に出て信号弾で知らせろ!」
一人の自衛隊員が外へと出ようとしただが素早く動いた触手に後頭部から眉間へと貫く。
たった一瞬の出来事で銃撃をしていた自衛隊達は手を止めた。
触手が眉間の中へと入り脳を啜り身体の中へ孵化した仔を流し込む。
触手を抜くとブクブクと膨れはち切れて仔共達があふれる。
「退避!退避しろ!入り口近いやつは援護射撃をしろ!!」
「了解っ」
自衛隊は仔共を蹴散らしながらアパートを出て行った。
アイホートは俺、信役の肉体をマジマジと見、魔法陣へと目線を移す。
この魔法陣は邪神を召喚する為の魔法陣だ。出てくるのは主に不である。
『〜ん?この魔力、邪気、外なる神、あー、ああああああああ!!ああ!彼女か!彼女が現れようと!!ギッヒャッヒャッヒャッ!!!
シンヤの肉体を媒体、いや身代としてっ!!
面白い!面白い!!』
アイホートはもう一本の触手を伸ばし銃弾により空いた穴を無理くり大きくする。
『(面白い!面白い!!彼に意識や肉体の権利権を残して、彼女を宿らす!!実にイイ!!)
ごめんね?信役はボクを助けてくれたんだ、奥さんには申し訳ないけどね?
この身体、ボクも入らせてもらうよ、君には勿体無いよ』
あの巨大がたった一人の少年の身体の中へと入る。
思わず腹の中にあるものを全て、胃酸も吐き出すほどの気色悪い音を出しながら中へとゆっくり再生させ肉体を宿らせる。
『キャパシティがオーバーしそう、いや僕が・・・・うん!それが良いや』
事が済んだのは、朝が訪れ掛けていた時だ。
銃弾により壊された所は治っている、最後にするのは心肺蘇生だ。
心肺蘇生の制限外で俺は本来死ぬのだろうだが、死んでいる身体の腕があらぬ方向に曲がりながらも胸に手を押し当て心肺蘇生をする。
「かはっ・・・・スゥー、フゥー・・・」
何と、ココで俺は心肺蘇生に成功した。
そこに再度突入した自衛隊達が入ってくる。
「息を、している、殺した筈」
「おい、それよりコレ、見ろよ」
突入して来たのはノーネームハンター達だ。その中にさっき突入した者達もいる。
彼らは殺した俺をもう一度殺そうとしたが、一人の人物が部屋の一部を目の当たりする。
「邪神召喚の魔法陣、邪神適正化の魔法陣だと?!」
邪神召喚の魔法陣と邪神適正化の魔法陣は全人類絶対的に棄てるべきである禁忌の魔法陣である。
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