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暑い暑いとブツブツ言いながらも、
気付けばバス停からもうずいぶんと歩いて、
やっとそれらしい横道を発見した。
山の青々とした木々が風に騒いで、セミの鳴き声がささやかに響いている。
こっちの方が街中よりもうるさくない。
それが僕の第一印象であり、意外な発見だった。
目的地へは長い坂道を登らなければならなかった。
緑の田んぼが連なっていて、
中にはもう稲作は止めて野ざらしのものもある。
今はもう親族で食べる分しか作っていないらしい。
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