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隙間なく繋がる僕たちの口と口。
覆いかぶさられて息が苦しいけれど、それすらも愛おしい。
どこか甘酸っぱいユキミくんの舌先。
離れれば、僕たちの淫行の雫がたらりと滴ってくる。
「ボクに気持ちよくしてもらいたいの?」
声もなく頷く僕は、傍から見ればどんなに情けない姿なんだろう。
「じゃあ、じっとしててね」
ユキミくんはその長い舌で僕の体を隈なく舐め回す。
「ここ、舐めていい?」
解答は求めていなかった。
ねっとりと舐られる僕の乳首は、今まで感じたことのない快楽をもたらしてくれる。
「こっちも寂しそう」
そういってユキミくんは、空いてる方を指で弾く。
今まで感じたことがない快楽が僕の全身をジンジンと温めていって、
それはどうしてか、ユキミくんも同じだった。
はあはあと汗がにじむ。あの夏の日差しの下にあっても、
汗なんて一滴たりとも出なかったユキミくんの肌が今、しっとりと湿っている。
僕はその事実が誇らしかった。
あの夏の太陽に、僕は勝ったんだ。
だからその報奨が当然にあって、
「もうここ、硬いね」
と、ユキミくんは意地悪に膝で擦る。
「う、ごめん」
「謝ることじゃないよ」
クスクスと笑う。
「じゃあ、いい?」
何がいいのか、言うまでもない。
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