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花壇のところに腰掛けていると葵が来た。葵は人形のように可愛らしい。色も白いし目もパッチリしている。
「花枝、隣いい?」
「うん、いいよ。葵なら」
「あの、花枝が慎太くんのこと好きだって言ったのは私じゃないよ。たぶん、この前のパジャマパーティーのときに居た子じゃない?みんなで順番に好きな子を言っちゃったでしょ」
二週間前、女子四人でパジャマパーティーをした。私の家にみんなが泊まった。お母さんは友達が来たことが嬉しかったようで四人分のカレーを作った。いや、お母さんとお祖母ちゃんの分もあるから六人分か。パジャマに着替える前にみんなで食べた。
「でも、誰も怪しい子、いないよ。あー、それにしても慎太くんにバレちゃったらどうしよう。何を話せばいいか分からないよ」
今まで普通にしていたのに意識してしまうだろう。ぎくしゃくする前に告白しようか。でも振られたらどうしよう。それに慎太くんは憧れにしておきたい。
色々考えていたらチャイムが鳴った。葵と二人で急いで教室に戻る。みんなが席に着いていた。慎太くんも勿論いた。幼さが残るキュートな顔にふわふわの髪。私はドクンとしたが、表情を殺して席に着いた。
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