パジャマパーティー

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 次の日はいつも通り八時に学校に行く。少し早く着くのはせっかちだからだ。席に座って本を読んでいると慎太くんが来た。私は挨拶をしようか迷う。すると慎太くんは私の席に向かって歩いて来た。 「おはよう、森野さん。今日も早いね。本を読んでるんだ」  良かった。私が好きだって誰も言ってないらしい。昨日と変わらない慎太くんだ。 「おはよう。この本、怖いけど面白いよ。慎太くんは怖いのは大丈夫?」 「僕はダメ。夢に見ちゃうんだ」  そう言われてみれば私もたまに怖い夢を見る。私は頷く。  慎太くんは自分の席に着いて通学カバンからノートや教科書を出した。下敷きがシナモロールだ。私もパジャマ、シナモロールにしようかな。  葵が教室へ入って来た。私は笑顔を向ける。葵も笑い返して隣の男子の椅子に座った。 「おはよう、花枝、お母さんにパジャマパーティーの話した?」 「うん、いいって。今度は何が食べたい?」 「あまり花枝のお母さんに甘えたら悪いよ。みんなでピザでも取ったらいいし」 「そう?暗闇にして鈴を鳴らしてもらうっていうのは寝る前にやろうか?犯人が居ても咎めないようにしよう」 「そうだね」  小声で話をしていると続々とクラスのみんなが来た。葵が自分の席に着く。私は本を引き出しに仕舞ってノートを出した。少しするとチャイムが鳴った。
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