第20章02

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静流「イェソド鉱石がこんな所に!」 ターさん「イェソド鉱石も色々あって、それは石茶用。」 思わず静流、駿河に「船長、凄いもの飲んでますね。」 セフィリア「人間さんの石茶にはイェソドエネルギーは入ってないわ。石茶も色々あるの。」 ターさん、静流の石茶を指差し「君の石茶を駿河さんに飲ませちゃダメだけど。」 静流「なるほど!」 その間にカナンは、セフィリアが淹れた別の種類の石茶の紙コップをジェッソ達に配りながら「さて。今度はどうかな?」 ジェッソ、渡された石茶を見て「何だかコーヒーのような」 剣菱たちも、そのカップの中を見て「確かにコーヒーの色してる」 マゼンタ、一口飲むと「…あれ。でもコーヒーじゃない。けど美味しい!」 カナン「美味しいならよかった。」 ジェッソ「これは初めての味だ。美味い」 アメジスト「美味しい。」 シトロネラ「後味スッキリでいいよね。」 カナン「それ、この間新しく仕入れた奴なんだけどね、石と一緒にとある植物の根を焙煎した粉を入れるのでコーヒーみたいな色になる。最近出て来た石茶」 ターさん「これなら護君も美味いって言うかも。…でもなぁ、カルさんが本物志向だから。」 カナン「まぁこれだとカルロス君がちょっと不満だろうねぇ」 ターさん「なんかカルさんって絶対、護君に合わせた石茶作らないんですよ。だから護君いつも『ただのお湯だー』とか騒ぎながらカルさんの石茶飲んでる。」 カナン「ほほう」と言いセフィリアがカウンターに置いた別の種類の石茶が入った紙コップを周防とターさんに渡すと、自分もそれを持って丸椅子に腰掛ける。セフィリアも自分の分を持ってレジ横の丸椅子に腰掛ける。 穣「しかしあの2人、よくくっついたなぁ…」 ターさん「ちなみに護君って野菜が好きじゃん。だから護君が食事を作ると野菜だらけになってカルさんが『またキャベツだらけか!』とか文句言いつつ食べると。…あの2人と暮らすと面白いよ。」 穣「以前の護とカルロスだったら、あり得ないな」 ジェッソ「多分、くっついて化学反応が起きたんだな。」 カナン「ところで、まだ名前を聞いてない方、自己紹介して欲しいな。…貴方から」とボールクッキーを食べようとしていたシトロネラを右手で指し示す。 シトロネラ、クッキーを口に入れ、手で口を隠しつつ「ちょっと待って」と言うと「これ美味しい!」 セフィリア「良かった」 シトロネラ、石茶を飲むと「これと石茶、合うー!」とニコニコしてから「カナンさん、シトロネラって知ってる?」 カナン「え。ああ。よく虫よけに使われる精油の名前だね」 シトロネラ「私はMF SU C170周防シトロネラと申します!人に虫よけの名前付けるって、この製造師、酷いと思いません?」と周防を指差す 周防「まだ言ってるのかー。」 シトロネラ「だってメリッサなんて高級精油の名前だし。作る人数が多くて名前を考えるの面倒だからって適当に付けるのやめてね」 周防「でもお前シトロネラっぽいよな。虫はついたけど」 シトロネラ「人の相方を虫呼ばわりしないで」 周防「ともかく次、行こう次。」とアメジストを指差す アメジスト「SSF SI F02紫剣アメジストです。黒船の三等操縦士です!」 周防、アメジストを指差し、カナンに「コレ、石の名前シリーズの二番目。」 アメジスト「コレって!」 周防「ところで三番目って誰だっけ」とアメジストに聞く アメジスト「コーラル君です。」 周防「…コーラルってSIとSUどっちだ?」 アメジスト、周防を指差し「SUです!」 周防「SU?…てっきりSIだと思ってたけど私か!」 シトロネラ「コーラル君かわいそー!」 周防「いや、だって石のシリーズはSIとSU入り混じってるからもうどっちがどっちだか」 アメジスト「次どうぞ静流さん!」 周防「コーラル、あいつアレでSUなのかー…。」 静流「SSF SU SSC02周防静流です。黒船の二等操縦士をしております。次の方どうぞ」 シトロネラ、周防に「アレでSUか、ってどゆこと」 周防「…んん?…SUの人工種って静流みたいに大人しいのが多いから、コーラルみたいにウルサイのはSIの筈なんだが」 静流「私は大人しいのかな」 周防、静流に「お前もうちょっと自己主張しないと、ああいうのに掻き消されるぞ」とシトロネラを指差す。 シトロネラ「…。」ジト目で周防を見る すると総司が「いや、彼は結構、自己主張しますよ。」 駿河とアメジスト「うん」と頷く 駿河「たまに頑固ですし」 総司「納得しないと動きません!みたいな」 周防「そうなのか」 駿河「はい。操縦士としてはいいけど」 総司「ある意味で操縦士の鑑」 そこへ上総が「曲がった事、嫌いなんだよね静流さん」 静流「…う、うーん?」 穣「黒船向きな奴だわ…。多分、昔の護やカルロスみたいなタイプだな」 剣菱「そんな気がする」 静流「とりあえずSSFで生まれたSSCシリーズの2番目として恥ずかしくないようには」 周防「何だそれ」 静流「え」 穣「どっかの満と同じような事を言いだした」 上総「俺、SSCシリーズの3番目だけどそんなの考えた事ない」 静流「いや上総は下だから」 穣「大体、長男なら分かるけど、何で2番目で?俺も次男なんだけど」 静流「それは、上が長女だからです!」 上総「SSC01は女なの」 穣「あら長男だった。長男ってこういうの多いんかー」と静流を指差す 上総「そうかも。F01のクォーツもこんな感じだし」と静流を指差す 穣「誰だそれ」 上総「石の名前シリーズの長男。」 アメジスト「私の一つ上ですー」と言うと「ちなみに静流さんは石の名前シリーズを全部言えます。」 周防「ええっ!まじか」と驚く 静流「はい。」 周防「あれ言えるの紫剣さんだけだと思っていた。私ですら言えんのに何でお前…」 静流「SSFで生まれた人工種としては」 上総「すんませんSSF生まれだけど言えなくて!」 アメジスト「同じくー」 穣「ちょいそれ聞かせて。石のシリーズの名前」 静流「え。えーと。SI F01クォーツ・SI F02アメジスト・SU F03コーラル・SI F04クリスタル・SU F05エメラルド・SU F06パール・SI F07ルビー・SI F08サードニクス・SU F09サファイア・SI F10オパール・SI F11トパーズ・SU F12ターコイズ・SU F13アクアマリン・SI F14カルサイト・SI F15カーネリアン…」 周防「まぁ、その辺にしとこう。よく覚えたな…」 ターさん「ちなみにそれ全部で何人いるんですか」 静流「33人」 周防「いや現在35人だ」 静流「えっ」 周防「まだ生まれてないけど名前は登録されてる奴が2人いる。」 静流「誰ですか」 周防「SI F34ユーディアライトとSU F35マラカイト」 ターさん「でもあのー、その名前って、フルネームだと周防マラカイトとかになるんですよね。」 シトロネラ「そうなのよ!」 アメジスト「紫剣ユーディアライトとか、合ってないでしょ!」 シトロネラ「せめて名字がレストールだったら!」 静流「すると私が静流レストールになってしまう…」 周防「名前についての苦情は受け付けません!」 シトロネラ&アメジスト「ええー!」
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