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そして午前9時半近く。
昨晩のようにアンバーと黒船の前に、一同が集い始める。全員、私服で人によってはポーチや手提げカバン等を持っている。
カルナギ達もいる。カルナギ、剣菱と駿河にそれぞれ布袋を渡して「こっちが黒船、こっちがアンバー。中に封筒に小分けにした給料が入ってる」
駿河と剣菱、ズシリと重たい袋の中を確認する。
駿河「誰に渡したかチェックしとかないと」と言いつつ上着のポケットから手帳とペンを出す。
剣菱も「うむ」と言いジャケットの胸ポケットから手帳とペンを取り出す
駿河、剣菱に「準備いいですか?」
剣菱「うん。黒船さん仕切って」
駿河「はい」
メンバー一同の前に、カルナギと剣菱と駿河が立つ
駿河「皆さん、おはようございます。」
一同「おはようございまーす!」
駿河「これから昨日の給料を渡しますので、名前を呼ばれた人は取りに来て下さい。まず副長から」と言った所で
剣菱が「ちょいちょい」と駿河の肩をつつく
駿河「はい?」
剣菱「もちっと何か無いかな」
駿河「…何かというと」
剣菱「なんかチト事務的だなーと」
駿河「…そ、そうかな。」と言い「じゃあどんな風に言えばいいんですか」
剣菱「ん?例えば…」と言い、一同に「皆さん、給料欲しいですかー!」
アンバー一同「はーい!」「ほしいー!」「ください!」
剣菱「よーしじゃあ昨日1万の値がついたブドウ石を採ったメンバーからあげよう!…みたいな」と言って駿河を見る
駿河「・・・・・・。」固まる
剣菱「やってみ?レッツ!」
駿河「・・・・・・。」(…恥ずかしい…。)
総司、静流に「…これは船長にはハードルが高いな。」
静流「高すぎです。」
駿河、剣菱に「あ、あのー、アンバーっていつもそんなテンションでやってるんですか」
剣菱「うむ!」
穣「そーだよー!」
護(そうだっけ…?)
するとカルロスが「思い出せ駿河、7年前、黒船に来た当初の自分を!」
シトロネラ「そうよ、とてもウルサイ操縦士だったわ!」
剣菱、カルロス達に「どんなだったの?」
駿河焦って「ちょ、ちょい待って下さい!」と剣菱を制止し「あの。あの…。」と言い「分かりました!」と言うと「皆さん、給料欲しいですかー!」と叫ぶ
一同「はーーい!」
駿河「じゃあ昨日1万の値がついたブドウ石を採ったメンバーからあげるぞー!ちなみにバイトのカルさんは最後だ!」
カルロス「えー。」
駿河やや荒い息をしつつ「てことで、掘り出したジェッソさんから!」
ジェッソ「はーい」
駿河、総司に「あ、副長、あげた人の名前を書いといてくれる?」と手帳とペンを渡す
総司「ほい」と受け取る
駿河、布袋から封筒を取り出すとジェッソに渡して「おめでとう!…って何がめでたいんだ」
途端に一同爆笑。
穣、爆笑しながら思わず「何が『おめでとう』なの!」
駿河「間違えた!!!」
総司も爆笑しつつ「自分でツッコミ入れるし!」
ジェッソも爆笑しまくりながら「…ありがとうございます!」
駿河「次、探知した上総…ってもう順番適当に貰いに来て!」
剣菱「ウチの船もあげるよ!取りにおいで!順番は適当に」
一同はそれぞれの船長から給料を受け取る。
皆、給料袋の中の現金を見つつ、「イェソドのお金だ」「有翼種の紙幣だ!」と騒ぐ
剣菱「昨日飲みに行った連中は、1000ケテラをカルナギさんに渡してくれー!」
剣菱やジェッソ達はカルナギに1000ケテラを渡す。
カルナギ「じゃあウチの船は仕事に行くので、またな!」
ドゥリー達「またねー!」
駿河「はい、また宜しくです!」
剣菱「お仕事頑張って!」
採掘船メンバーとターさんは、カルナギ達の船を見送る。
船を見送ると、ターさんは駿河や剣菱に「人間の人たち、中和石の腕輪つけてるよね?」
駿河「うん」
アキ「つけてまーす」
剣宮「一応あの変な液体も付けといた」
護「いい匂いするからわかるよ」
ターさん「ケセドは中和石だけで大丈夫だよ。」と言い「ただ、石茶屋だけは気を付けてね!高い石茶はイェソドエネルギーが濃いから注意だよ!」
カルロス「あ。それ言うの忘れてた。」
駿河「恐いなぁ、もう。」
カルロス「どうせ高い石茶なんか飲まないだろ。仮に飲んでも死にゃしないから大丈夫」
ターさん「じゃあ行こう!この道を歩いていくと石屋街に出るから、まずそこに行くよ」
剣菱「昨日行った店の少し先ですね」
ターさん「うん。」
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