第18章02

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そして午前9時半近く。 昨晩のようにアンバーと黒船の前に、一同が集い始める。全員、私服で人によってはポーチや手提げカバン等を持っている。 カルナギ達もいる。カルナギ、剣菱と駿河にそれぞれ布袋を渡して「こっちが黒船、こっちがアンバー。中に封筒に小分けにした給料が入ってる」 駿河と剣菱、ズシリと重たい袋の中を確認する。 駿河「誰に渡したかチェックしとかないと」と言いつつ上着のポケットから手帳とペンを出す。 剣菱も「うむ」と言いジャケットの胸ポケットから手帳とペンを取り出す 駿河、剣菱に「準備いいですか?」 剣菱「うん。黒船さん仕切って」 駿河「はい」 メンバー一同の前に、カルナギと剣菱と駿河が立つ 駿河「皆さん、おはようございます。」 一同「おはようございまーす!」 駿河「これから昨日の給料を渡しますので、名前を呼ばれた人は取りに来て下さい。まず副長から」と言った所で 剣菱が「ちょいちょい」と駿河の肩をつつく 駿河「はい?」 剣菱「もちっと何か無いかな」 駿河「…何かというと」 剣菱「なんかチト事務的だなーと」 駿河「…そ、そうかな。」と言い「じゃあどんな風に言えばいいんですか」 剣菱「ん?例えば…」と言い、一同に「皆さん、給料欲しいですかー!」 アンバー一同「はーい!」「ほしいー!」「ください!」 剣菱「よーしじゃあ昨日1万の値がついたブドウ石を採ったメンバーからあげよう!…みたいな」と言って駿河を見る 駿河「・・・・・・。」固まる 剣菱「やってみ?レッツ!」 駿河「・・・・・・。」(…恥ずかしい…。) 総司、静流に「…これは船長にはハードルが高いな。」 静流「高すぎです。」 駿河、剣菱に「あ、あのー、アンバーっていつもそんなテンションでやってるんですか」 剣菱「うむ!」 穣「そーだよー!」 護(そうだっけ…?) するとカルロスが「思い出せ駿河、7年前、黒船に来た当初の自分を!」 シトロネラ「そうよ、とてもウルサイ操縦士だったわ!」 剣菱、カルロス達に「どんなだったの?」 駿河焦って「ちょ、ちょい待って下さい!」と剣菱を制止し「あの。あの…。」と言い「分かりました!」と言うと「皆さん、給料欲しいですかー!」と叫ぶ 一同「はーーい!」 駿河「じゃあ昨日1万の値がついたブドウ石を採ったメンバーからあげるぞー!ちなみにバイトのカルさんは最後だ!」 カルロス「えー。」 駿河やや荒い息をしつつ「てことで、掘り出したジェッソさんから!」 ジェッソ「はーい」 駿河、総司に「あ、副長、あげた人の名前を書いといてくれる?」と手帳とペンを渡す 総司「ほい」と受け取る 駿河、布袋から封筒を取り出すとジェッソに渡して「おめでとう!…って何がめでたいんだ」 途端に一同爆笑。 穣、爆笑しながら思わず「何が『おめでとう』なの!」 駿河「間違えた!!!」 総司も爆笑しつつ「自分でツッコミ入れるし!」 ジェッソも爆笑しまくりながら「…ありがとうございます!」 駿河「次、探知した上総…ってもう順番適当に貰いに来て!」 剣菱「ウチの船もあげるよ!取りにおいで!順番は適当に」 一同はそれぞれの船長から給料を受け取る。 皆、給料袋の中の現金を見つつ、「イェソドのお金だ」「有翼種の紙幣だ!」と騒ぐ 剣菱「昨日飲みに行った連中は、1000ケテラをカルナギさんに渡してくれー!」 剣菱やジェッソ達はカルナギに1000ケテラを渡す。 カルナギ「じゃあウチの船は仕事に行くので、またな!」 ドゥリー達「またねー!」 駿河「はい、また宜しくです!」 剣菱「お仕事頑張って!」 採掘船メンバーとターさんは、カルナギ達の船を見送る。 船を見送ると、ターさんは駿河や剣菱に「人間の人たち、中和石の腕輪つけてるよね?」 駿河「うん」 アキ「つけてまーす」 剣宮「一応あの変な液体も付けといた」 護「いい匂いするからわかるよ」 ターさん「ケセドは中和石だけで大丈夫だよ。」と言い「ただ、石茶屋だけは気を付けてね!高い石茶はイェソドエネルギーが濃いから注意だよ!」 カルロス「あ。それ言うの忘れてた。」 駿河「恐いなぁ、もう。」 カルロス「どうせ高い石茶なんか飲まないだろ。仮に飲んでも死にゃしないから大丈夫」 ターさん「じゃあ行こう!この道を歩いていくと石屋街に出るから、まずそこに行くよ」 剣菱「昨日行った店の少し先ですね」 ターさん「うん。」
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