第18章03

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護たちは通りをテクテクと歩いていく。そんな彼らを通りすがりの有翼種達が少し物珍し気に見る。 ふと、透がとある店のショーウィンドーを見て立ち止まると「うわぁ…。」と感嘆の声を上げる そこには美しい石のイヤリングや指輪、腕輪などが飾られている。 護「そこ宝石屋だよ。高いとこ」 透「うんうん!」 メリッサ達もショーウィンドーを見て目をキラキラさせ「きれーい」 マリア「こっちのネックレス、イェソド鉱石だよ!信じられない」 駿河たち「え」 駿河「イェソド鉱石が宝石?」 透「ちゃんとカッティングすればこんなにキレイになるのか!」 ネイビー「イェソド鉱石のアクセなんて初めて見た!」 アキ「だって人間は着けられないし。」 メリッサ「人工種専用のアクセよ。欲しいなー」 ネイビー「欲しいよね!」 剣宮「それ付けて人間に近寄らないでね」 駿河、ウンと頷き「危険なアクセだ」 レンブラント「値段ついてないぞ。いくらなのかな」 透「滅茶苦茶高いんだよ、絶対!」 護「…店の中、入ってみる?」 透「え。」(…ていうか、護が『宝石屋に入ろう』なんて…)マジマジと護を見ると、荘厳な感じの店の入り口のドアを見て「…でもちょっと…敷居が高くない?」 メリッサ「フォーマルな格好だったら入れるけど」 護「でもここ石屋街の近くだし、気にしなくても…。」 ターさん「いあ、そうでもないぞ!」 護「そうかな」と言ったその時、ドアが開いて格調高い服装の店の人が出て来ると、護たちを見て「おや。」と言い、暫し一同を見てから「宜しければ店内をご覧になられますか?」 護「え。…こんな格好ですけど、いいんですか?ちょっと見学だけ…」 店の人「勿論です。どうぞお入りください。さ、どうぞどうぞ」と勧める。 護「ど、どうも」と言って中に入る。続いて透、マリア、アキ、メリッサ達が入る。 夏樹、店の人に「あ、俺達は、いいですので」 店の人「かしこまりました。」と言い静かにドアを閉める。 夏樹、外に残った男性陣にコソッと「入れないよな。」 剣宮&駿河「ウム。」 総司「さすが十六夜の人工種は違う。」 健「でも、あの護さんが宝石屋に入るなんて」 良太「かなり信じられない」 駿河「そうなのか」 剣宮「うん。イェソドに流されてホントに変わった…。」 夏樹、周囲を見て「良く見たらあっちの店も宝飾店だ」 リキテクス「あっちもだ。この辺りは宝石屋街か」 ターさん「うん。実はここ、一番高い店!」と護たちが入った店を指差し「宝石屋は俺もなかなか入れないよ。よく入ったなー」と笑う 良太「びっくりだー!」 10分後…ドアが開いて護たちが店から出て来る。 店の人「ぜひまたお越し下さいませ」と言いドアを閉める。 護「あ、ありがとうございました。」と閉まったドアに向かってお辞儀する。 透、ため息ついて「すっ…ごい所だった…。」 夏樹「どんなとこ?」 透「石が美しすぎて…。もぅー…。」 メリッサ「どんな石もちゃんと磨けば美しくなるのねぇ…」と溜息をつく 護「でも俺は原石の方が好きだー!」 剣宮「あのネックレスいくらだった?」 アキ「教えてもらえなかった。」 護「石を愛する人の元に行くから値段は関係ないとか言われた。」 駿河「洒落た事を言う…」 透「とにかく普通のアクセ屋行こう…」と言い歩き始める。一同もそれに続いて歩き始める。 そこへレンブラントが「あ!」と何かを見つけると「あれってもしかして画材屋?」と道の先にある一軒の店を指差す。 護「…かなぁ?」 ターさん「うん、画材もあるし事務用品とかもある。」 レンブラント「文房具屋か。俺あそこ行きたいんで行ってもいいか?」 護「…画材好きなの?」 レンブラント「趣味が絵を描く事なんだよ」 駿河&静流&護「えぇ!」 レンブラント「意外だろ」 静流「意外です。今度見せて下さい!私も画材屋行きます!」 総司「え。静流さんも絵を描くの」 静流「ちょっと描きます。」 駿河「ほー!」 総司「今度見せて」 静流「恥ずかしいから嫌です。」と言うと「行きましょうレンブラントさん!」 レンブラント「おー!」と言って画材屋へ走って行く2人。それを見つつ 総司「…レンブラントさんと静流君が意気投合するとは…。」 駿河「意外すぎる組み合わせだよな。…皆、意外な趣味もってんだな…。」 と、そこで透が右手の建物を見て「お、銀行だ。」 マリア「あっち郵便局かな」 夏樹「レストランがある」 護「この辺の飲食店はちょっと高いよ」と言い「あの辺に本屋がある」と少し先の商店街の一画を指差し「その先に食料品店、雑貨屋…まぁあの辺に色々あるから好きなトコ行って」 昴「ヨシ、本屋だー」と走って行く。
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